パンズ・ラビリンス

pans_labyrinth-poster.jpgスペイン内戦を背景に、少女の成長と幻想世界での冒険を描いたダーク・ファンタジー。

出演:イバナ・バケロ、セルジ・ロペス、マリベル・ベルドゥ、ダグ・ジョーンズ、アリアドナ・ヒルほか
音楽:ハビエル・ナバレテ
脚本:ギレルモ・デル・トロ
監督:ギレルモ・デル・トロ

まだ撮影してた頃から楽しみにしていた「パンズ・ラビリンス」。
世界各国で公開され絶賛されるも、日本ではなかなか公開されず、ようやく観る事が出来たのは2007年の10月(2006年作品)。
しかし、待っただけの甲斐はある、素晴らしいイマジネーションとメッセージに満ち溢れた作品でした。

作りとしては一応ファンタジーの体裁をとっていはいますが、「ロード・オブ・ザ・リング」や「ハリー・ポッター」などの、所謂誰もがイメージするようなファンタジーとは根本的に別物。
ファンタジーを取り入れた戦争ドラマと言っても良いでしょう。
この作品でベースとなっているのは、あくまでもファシストが支配する内戦下の残酷な現実世界であり、主人公オフェリアはそんな目を背けたくなるような夢も希望もない現実と、目も眩むような妖しく美しい幻想世界を行き来します。
試練を乗り越えれば何かが変わると信じながら。
しかし、悪夢のような幻想世界よりも恐ろしい現実は容赦なく、内戦の激化と共に、人間の愚かさ、醜さ、恐ろしさ、哀しさに徐々に追い詰められていくオフェリア。
彼女を救えるのは彼女自身しかいなかったのです。

詳しくは書きませんが、これほどやり切れない気持ちになる作品は滅多にないと思います。
人間は誰しも現実と幻想の狭間を行き交い、辛うじて現実側に足をつけているに過ぎません。
何故この作品が世界中で高い評価をうけているのか、実際に見てみれば誰もが納得する事でしょう。
大人向けの内容ではあるけど、PG-12なんかにせず子供にこそ見せるべき作品ですね。


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