7 月 26

tenaciousd.jpg誰よりもロックを愛するおバカな2人組が、ロックで頂点を目指す壮大な冒険の旅路を、“テネイシャスD”の真骨頂であるロック・スピリッツと過激な下ネタ、そして驚異のロック人脈を駆使して描き出すロックンロール・おバカ・コメディ。

出演:ジャック・ブラック、カイル・ガス、JR・リード、ロニー・ジェイムス・ディオ、ティム・ロビンス、デイヴ・グロール、ベン・スティラー、ミート・ローフほか
音楽:アンドリュー・グロス、ジョン・キング、テネイシャスD
脚本:ジャック・ブラック、カイル・ガス、リアム・リンチ
監督:リアム・リンチ



「バットマン/ダークナイト」などの幾つかのトレイラーの後、いつもと同じように盗撮禁止のCMが流れ、スクリーンにいよいよタイトルが登場。
その左下に燦然と輝く、”字幕監修:伊藤政則”の文字。
本編が始まる前にひと笑いしてしまいました、すいません。

ストーリーはもうくだらないの一言。
他に表現の仕様がないですね。
ジャック・ブラックのファンじゃないと正直厳しい内容だと思います。
映画というよりはむしろテネイシャスDのPVですねこれ。
でも、これだけくだらないストーリー、と言うか、中身があってないようなストーリーだからこそジャック・ブラックが好き放題暴れまくれて、その暑苦しい魅力を思う存分発揮出来たんだと思います。グロいホラーでもないのにR15に指定されてしまったのも納得の下ネタのオンパレードも全然エロくないのは、このジャック・ブラックの愛すべきキャラクターのお陰でしょうね。
こんなおバカな作品を堂々と作ってしまうジャック・ブラックを僕は愛さずにはいられません。

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5 月 4

wrong_turn.jpg人里離れた森の中で立ち往生してしまった男女6人の若者に襲い掛かる殺人鬼の恐怖を描いたスプラッタ・ホラー。

出演:エリザ・ドゥシュク、デズモンド・ハリントン、エマニュエル・シューキー、ジェレミー・シスト、ケヴィン・ゼガーズ、リンディ・ブースほか
音楽:エリア・クミラル
脚本:アラン・マッケルロイ
監督:ロブ・シュミット



映画館に観に行きたかったけど、いつの間にか終わってたというお決まりのパターンで観られなかった作品。
最初はエリザ・ドゥシュク主演って知りませんでした。

ストーリーは、キャンプに来た若者たちが森の奥深くで道に迷い、その森の住人たちに襲われるというもの。
少しずつ犯人(?)の情報が明かされていくオーソドックスなホラーを予想していたので、始まってすぐに森の住人たちが登場するのには意表を突かれまます。
ホラー・マニアは「これじゃあ想像する楽しみが台無し」と思ってしまいそうですが、この作品の見せ場はそこではなくあくまで”サバイバル”。
早い段階で犯人(とその異常性、凶暴性)を観客に教え、「得体の知れない恐怖」から逃げるのではなく、「正体を知っているが故の恐怖」から逃げようとする主人公たちを描く事で、スリリングさを上手く演出しています。
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4 月 26

10000bcposter.jpg先史時代の世界を舞台に、囚われの身となった愛する女性を救うべく壮大な冒険を繰り広げる若者の姿を描いたスペクタクル・アドベンチャー。

出演:スティーヴン・ストレイト、カミーラ・ベル、クリフ・カーティスほか
音楽:ハラルド・クローサー、トマス・ワンダー
脚本:ローランド・エメリッヒ、ハラルド・クローサー
監督:ローランド・エメリッヒ



ローランド・エメリッヒと言えば、毎回ビッグ・バジェットを投じて無駄にスケールの大きな作品を作ってはイマイチの出来という、マイケル・ベイと双璧を成す愛すべき監督。
そんなローランド・エメリッヒの4年ぶりとなる新作は先史時代が舞台。
予告編を見る限り中身の無さそうな感じで大して期待もしてなかったんですが、実際に観てみると本当にその通りでした。

ストーリーは無いも同然で、見所は映像のみ。
しかも、その映像もマンモスの群れとかピラミッド建造風景とか確かにスケール感はあるんですけど、何か違う。
リアルじゃないと言うか、出てくる映像がどれも綺麗過ぎるんです。
作品の中に出てくるもの全てが汚れていない。
顔に泥が付いていたりしても、「あぁ、メイクですね」ってすぐに思ってしまうような綺麗さ。
だから、常に生と死の狭間を行き来しているような世界なのに緊張感や切迫感が感じられないし、印象に残るシーンも無い。
殆どストーリーが一緒にも関わらず「アポカリプト」にはそれがありました。
だからこそあれ程の傑作になったのだと思います。

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4 月 5

cf_01.jpg大ヒットTVドラマ「LOST」「エイリアス」を生み出したJ・J・エイブラムスがプロデュースを務めた異色のパニック・ムービー。

出演:マイケル・スタール=デヴィッド、マイク・ヴォーゲル、オデット・ユーストマン、リジー・キャプラン、ジェシカ・ルーカス、T・J・ミラーほか
脚本:ドリュー・ゴダード
監督:マット・リーヴス



「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」の優れた点は、情報の露出を極端に抑え、更には偽物のWEBサイトや書籍を複数作り、それがあたかも事実であるかのようなメディア・ミックスでのプロモーションを展開したこと。
だからこそたった3万ドルの製作費で全世界で3億ドル以上もの興行収入(製作費に対し最も収益率の高かった映画のギネス記録)を得る事が出来たのです。
この「クローバーフィールド」は「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」という前例があったからこそ作る事が出来た作品。
ハンディ・カメラを用いた撮影方法も徹底した情報戦略も間違いなく影響を受けています。

ただし、この作品はスケールが全く違います。
崩れ落ちるビル、逃げ惑う人々、容赦の無い軍隊の攻撃。
誰しもが容易に9.11を想起するそのどれもが凄まじい迫力。
全編で使用されているハンディ・カメラが恐ろしい程効果的に機能し、従来の映画とは異なる緊張感を観客に強いります。
「宇宙戦争」でスピルバーグが描いたものを、更にハンディ・カメラという個人の視点へとシフトさせた作品と言えるかも知れません。

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4 月 2

cube.jpgカナダの奇才ヴィンチェンゾ・ナタリ監督衝撃のデビュー作。

出演:モーリス・ディーン・ウィン、ニコール・デ・ボア、デヴィッド・ヒューレット、ニッキー・グァダーニ、 アンドリュー・ミラーほか
音楽:マーク・コーヴェン
脚本:ヴィンチェンゾ・ナタリ、アンドレ・ビジェリク、グレーム・マンソン
監督:ヴィンチェンゾ・ナタリ



ある日、無数の鋼鉄製の部屋から成る立方体に閉じ込められた6人の男女。そこは数々の罠が仕掛けられた恐るべき空間だった…。

次々と襲い掛かる不条理で無慈悲な罠と、美しささえ感じさせる幾何学的な”CUBE”のデザインが絡み合い誕生した、未だかつて存在し得なかった傑作。
オープニングからエンディングまで一瞬の隙も見せないスリリングで予測不能の展開に最後まで目が離せない事必至。
その上、極限状態に追い詰められた人間の様々な心の揺れ、嫌らしさ、傲慢さ、醜さ、そして残酷さを冷徹な視点で捉えながら、一握りの希望まで描いているのですから驚異としか言いようがありません。
“CUBE”同様、完璧に計算され尽くしたストーリーとこの演出がヴィンチェンゾ・ナタリの非凡さを十二分に物語っています。
これがデビュー作だとは未だに信じられません。

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3 月 23

tellmesomething.jpg99年の公開当時、オープニング2日間で40万人を動員し、韓国史上最多動員数を記録した傑作ハード・ゴア・スリラー。

出演:ハン・ソッキュ、シム・ウナ、ヨム・ジョンア、チャン・ハンソン、ユ・ジュンサン、アン・ソクァンほか
音楽:チョ・ヨンウク、パン・ジュンソク
脚本:コン・スチャン、イン・ウナ、シム・ヘオン、キム・ウンジョン、チャン・ユニョン
監督:チャン・ユニョン


“韓流”なんていうブームが起こるなんて思いもしていなかった頃、僕が韓国映画を見るきっかけとなった作品。

“ゴア・スリラー”の名の通り残酷なシーンが多く、世に出回っている評価もそこにばかり言及しているので、どうもそれだけの作品だと思われがちですが、それは大きな間違いです。
この映画の最大の見所、そして魅力は、全編に散りばめられた数々の「謎」。
しかもこの「謎」、なんと何一つ明かされることなく終わってしまいます。
その為、公開から数年経った今でもこの「謎」を解き明かすべく、多くの人が議論し続けている程。
僕は5回見て何とか自分なりの「答え」を出しましたが、この映画、見れば見るほど「謎」が深まっていきます…。
監督は何かのインタビューで「ちゃんとした答えがある」と言っていたように記憶しているのですが、いつか”完全版”が発表される日は来るのでしょうか。

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3 月 6

cabinfever.jpg若者たちが謎のウィルスへの感染の恐怖によって、恐慌をきたしていく姿を描いた低予算スプラッタ・ホラー。

出演:ライダー・ストロング、ジョーダン・ラッド、ジェームズ・デベロ、セリナ・ヴィンセント、ジョーイ・カーンほか
音楽:アンジェロ・バダラメンティ
脚本:イーライ・ロス
監督:イーライ・ロス


150万ドルの低予算作品ながらアメリカでヒットを飛ばし、今やホラー界の若手ホープとなったイーライ・ロスの出世作がこれ。
「Cabin Fever:キャビン・フィーバー」とは、いらだち,疎外感,人恋しさ、そして密室恐怖症という意味です。
この作品は幽霊やモンスターといった類ではなく、体中から徐々に出血し、やがて死に至るウイルスが題材となっているのですが、その謎めいたウイルスや閉ざされた空間、徐々に狂気へと駆り立てられていく登場人物たちといった設定はまさにホラーの王道。
スラッシャー映画ブームを彷彿とさせる思い切りの良いスプラッタ描写もなかなかです。

そして、「死霊のはらわた」「ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド」といった傑作ホラーへのオマージュの数々。
監督のイーライ・ロスのホラーへの愛がひしひしと伝わってきます。
主人公たちの狂気と共に暴走し出すハイテンションな展開や、訳の分からなすぎて不気味な村人たち、ラストのシュールさも見事。
70〜80年代のホラーってこうでした。
イーライ・ロス、間違いなく確信犯です。
そんなイーライ・ロスは、インターネット配信されたデヴィッド・リンチのショートフィルム・シリーズをプロデュースした経験があるそうで、その経験もあってか、この作品も150万ドルという低予算で撮られた割にチープさはあまり感じられません。
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