サイレント・ヒル

20060208113249.jpg廃墟と化した不気味な街に足を踏み入れた母娘に襲い掛かる想像を絶する恐怖を描いたコナミの大ヒット・ホラー・ゲーム「サイレント・ヒル」の映画版。

出演:ラダ・ミッチェル、ショーン・ビーン、ローリー・ホールデン、デボラ・カーラ・アンガー、キム・コーツ、アリス・クリーグ、ジョデル・フェルランドほか
音楽:ジェフ・ダナ
脚本:ロジャー・エイヴァリー
監督:クリストフ・ガンズ



静かに降り積もる灰の如く悲哀を帯びた幻想的な白のサイレント・ヒルと、人間の醜さ、悲しさ、恐ろしさが生み出した狂気と漆黒の闇に包まれた黒のサイレント・ヒル。
その罪と歪んだ心故にサイレント・ヒルに囚われた人々と、禍々しい闇の住人たち。
神経を蝕むかの不気味なSEとゴシック・テイスト溢れる冷ややかな音楽。

神と悪魔。
善と悪。
母と子。

対を成す様々な事象が絡み合い、見事にサイレント・ヒルという異世界を形作っています。

スネーク・フライト

51dscqj6tl.jpg飛行中の機内で数千匹のヘビが乗客たちに襲いかかる本格B級パニック・ムービー。

出演:サミュエル・L・ジャクソン、ジュリアナ・マーグリーズ、ネイサン・フィリップス、ボビー・カナヴェイル、トッド・ルイーソほか
音楽:トレヴァー・ラビン
脚本:セバスチャン・グティエレス、ジョン・ヘファーナン
監督:デヴィッド・R・エリス


殺人現場を偶然目撃した青年を消す為に、ギャングが飛行機に数千匹の蛇を放つというそのあまりにアホ過ぎる設定だけでもうこの作品の成功は約束されたようなもの。

主演のサミュエル・L・ジャクソンはこの作品のタイトル(原題”Snakes On A Plane”)を見ただけで出演を快諾したそうです。
何て素敵な俳優なんでしょう。

果たしてその出来の方はと言うと、予想通り超B級の内容で終始にやけっ放し!
完璧にB級映画ファンのツボを心得てる作品です。
特にクライマックスでのサミュエル・L・ジャクソンのFuckin’連発、そして荒唐無稽な蛇の倒し方は最高。
プレイステーションの偉大さも知る事が出来ます。
これはまさに、B級映画ファンの、B級映画ファンによる、B級映画ファンの為の映画と言って良いでしょう。

ジャンパー

jumper.jpgテレポート能力を持つ主人公に迫る宿命的な危機を最新のVFXを駆使しサスペンスフルに描いたSFアクション・アドベンチャー。

出演:ヘイデン・クリステンセン、ジェイミー・ベル、レイチェル・ビルソン、サミュエル・L・ジャクソン、ダイアン・レイン、アンナソフィア・ロブ、マックス・シエリオットほか
音楽:ジョン・パウエル
脚本:デヴィッド・S・ゴイヤー、サイモン・キンバーグ、ジム・ウールス
監督:ダグ・リーマン


もし自由にどこへでも瞬間移動出来る力があったら?

きっとみんな同じような事するでしょう。
デヴィッドほど私利私欲に走るかどうかは人それぞれでしょうけど。

そう、アナキン役でダーク・サイドが気に入ってしまったのか、ヘイデン・クリステンセンはこの作品でも悪い顔してます。
「僕は何も悪くない。そうするしかなかったんだ。環境がそうさせたんだ!」と言いたげな表情をさせれば世界一(褒めてます)のヘイデン・クリステンセン。
年を取るにつれてどんどん魅力が減ってきてるような…。
お腹も出てたし、身長以外では完全にジェイミー・ベルに負けてました。

そんなヘイデンを追跡するのが”メイス・ウィンドゥ”サミュエル・L・ジャクソン。
ライトセーバー似の武器を手に徐々にヘイデンを追いつめていくのですが、このパラディンという職業(?)の位置づけがよく分からない。
ジャンパーvsパラディンという構図は単純明快で良いのですが、困った事にどちらも善でも悪でもなく、その両方を併せ持つ存在なので、最後までどちらにも感情移入することが出来ませんでした。
これでサミュエル・L・ジャクソンがいつものように「マザファッカ!」と一言言ってくれれば、断然そっちを応援したのに。

JSA

jsa.jpg今も緊迫した関係が続く「南北の分断」をテーマにし、38度線上の共同警備区域(Joint Security Area)で起こった射殺事件の真相を描いたヒューマン・サスペンス。
当時、韓国で「シュリ」の記録を塗りかえ歴代興行収入No.1を記録した作品。

出演:イ・ヨンエ、ソン・ガンホ、イ・ビョンホン、キム・テウ、シン・ハギュンほか
音楽:チョ・ヨンウク
脚本:キム・ヒョンソク、チョン・ソンサン、イ・ムヨン、パク・チャヌク
監督:パク・チャヌク


韓国へ行った際、板門店にも行ってきました。
氷河と化したイムジン河、明らかに異質な緊張感が漂うJSAと、そこから見える北朝鮮の荒涼とした大地。
日本とはあまりにかけ離れたその情景は、今でもまざまざと甦ってくるほど強烈なものでした。

この作品が描くのは、南北の兵士たちの禁じられた友情と、皮肉にもその友情が生み出してしまう悲劇。
そして、何も変えることが出来ない主人公たちの悲しいほどの無力さ。
何故同じ民族が分断され、敵同士となり殺し合わなければならないのか。
戦争の不条理さ、残酷さ、悲惨さ。
敵同士だという事を忘れさせるほどの微笑ましい光景が続けば続くほど、より深く、重く心に突き刺さるあまりにも哀しい結末。
この作品には統一への希望と願いが託される一方で、友情だけでは変える事の出来ない南北の深い溝が、何度も登場する「帰らざる橋」に象徴されています。

シャイニング

511kspxa23l.jpgスティーブン・キング原作のホラー小説を、鬼才キューブリック監督が映画化した傑作ホラー。

出演:ジャック・ニコルソン、シェリー・デュバル、ダニー・ロイド、スキャットマン・クローザース、バリー・ネルソンほか
音楽:ベラ・バートック、ウェンディ・カーロス
脚本:スタンリー・キューブリック
監督:スタンリー・キューブリック


所謂ホラーでは怖いと思う事は殆どないのですが、この作品は純粋に”恐怖”を感じる数少ない作品の一つ。

何よりまずジャック・ニコルソンのキレっぷりが凄い。
徐々にホテルに精神を蝕まれ、狂気を帯びていくその瞳や表情など、まさに名演。
本当に演技なのか疑ってしまうほどです。
特に、あまりにも有名な斧でこじ開けたドアから部屋の中を覗き込むシーンでのキレ具合は、もう感動的ですらあります。
そして、何故か被害者側のはずのシェリー・デュバルの絶叫シーンもその顔だけで十分にホラー。
むしろこっちの方が怖いくらい。
子役のダニー・ロイドのミステリアスな存在感も見事。
迷宮のような巨大ホテルの中で、ほぼこの3人だけしか登場しないにも関わらず、一切ダレる事はありません。

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