3 月 31

51jcbnre8fl.jpgモニカ・ベルッチ、ヴァンサン・カッセル共演の「アパートメント」をリメイクした、運命の悪戯と愛によって翻弄される男女を描いたラヴ・サスペンス。

出演:ジョシュ・ハートネット、ダイアン・クルーガー、ローズ・バーン、マシュー・リラードほか
音楽:クリフ・マルティネス
脚本:ブランドン・ボイス
監督:ポール・マクギガン



ある意味ではロマンティックなラヴ・ストーリーでありながら、プロットよりも登場人物たちを重視したドラマ性の高い作りによって、この作品はありきたりなサスペンスとは一線を画す仕上がりとなっています。
謎だらけの現在に過去がフラッシュバックし、ぼやけていた真実の輪郭が少しずつハッキリしてくるという最近ではありきたりな手法を使いながらも、その見せ方が巧みで、真実が明らかになった時のある種の切なさはなかなか普通のサスペンス作品では味わえない感覚。
これは物語と一定の距離を保ちながら、決して多くを語り過ぎない抑えた演出に拠るところが大きいのでしょう。

Read the rest of this entry »

3 月 30

braindead.jpg未知の生物ラット・モンキーから感染していくゾンビ騒動を描いたスプラッター・ホラー。

出演:ティモシー・バルム、ダイアナ・ペニャルヴァー、エリザベス・ムーディ、イアン・ワトキンほか
音楽:ピーター・ダゼント
脚本:ピーター・ジャクソン、スティーヴン・シンクレア、フランシス・ウォルシュ
監督:ピーター・ジャクソン


スプラッター・ムービーの極北。

この作品ほどストーリーや登場人物など通常作品の重要なファクターになるべきものが、そのヴィジュアルの前に霞んでしまう作品もないでしょう。
恐らく、この作品を見た全ての人の脳裏に焼き付くのは画面一杯に広がる血の海だけ。
クライマックスで延々と続く、プール一杯分の血糊を使ったというゾンビ大量殺戮(って元々死んでるけど)シーンは凄過ぎて笑うしかありません。
散々色んな方法で殺しておいて、最後にまだ芝刈り機が出てきますからね。
クライマックスだと思ってたシーンが、実は更に壮絶なクライマックスの盛り上げ役でしかなかったという衝撃的なバトル・シーンは映画史に残る名場面。
主人公ライオネルを演じたティモシー・バルムの狂気に取り憑かれた異様なテンションと引き攣った笑顔の不気味さも必見です。

Read the rest of this entry »

3 月 29

51dscqj6tl.jpg飛行中の機内で数千匹のヘビが乗客たちに襲いかかる本格B級パニック・ムービー。

出演:サミュエル・L・ジャクソン、ジュリアナ・マーグリーズ、ネイサン・フィリップス、ボビー・カナヴェイル、トッド・ルイーソほか
音楽:トレヴァー・ラビン
脚本:セバスチャン・グティエレス、ジョン・ヘファーナン
監督:デヴィッド・R・エリス


殺人現場を偶然目撃した青年を消す為に、ギャングが飛行機に数千匹の蛇を放つというそのあまりにアホ過ぎる設定だけでもうこの作品の成功は約束されたようなもの。

主演のサミュエル・L・ジャクソンはこの作品のタイトル(原題”Snakes On A Plane”)を見ただけで出演を快諾したそうです。
何て素敵な俳優なんでしょう。

果たしてその出来の方はと言うと、予想通り超B級の内容で終始にやけっ放し!
完璧にB級映画ファンのツボを心得てる作品です。
特にクライマックスでのサミュエル・L・ジャクソンのFuckin’連発、そして荒唐無稽な蛇の倒し方は最高。
プレイステーションの偉大さも知る事が出来ます。
これはまさに、B級映画ファンの、B級映画ファンによる、B級映画ファンの為の映画と言って良いでしょう。

Read the rest of this entry »

3 月 28

final_cut.jpg人の一生の記憶が脳に埋め込まれた小さなチップに記録されている近未来の世界を舞台に描くSFスリラー。

出演:ロビン・ウィリアムズ、ミラ・ソルヴィノ、ジム・カヴィーゼル、ミミ・カジクほか
音楽:ブライアン・タイラー
脚本:オマー・ナイーム
監督:オマー・ナイーム


曖昧なものである記憶。

この作品は記憶が既に個人のものではなくなり、他人が編集する事が当たり前となっている近未来の物語。
“記憶の編集者”という斬新な設定を用い、現実の謎と記憶の中の謎が絡み合い、色褪せたような映像と共に独特の閉塞感を生み出しています。
一気に引き込まれるオープニングに比べるとエンディングがやや弱く、サスペンス色も薄いですが、淡々としていながらもテンポは良く、決してダレる事はありません。

Read the rest of this entry »

3 月 27

tideland.jpg「不思議の国のアリス」を下敷きに、一人の少女のグロテスクな空想世界を独特の乾いたタッチで綴ったミッチ・カリンの異色ファンタジー「タイドランド」を映像化した作品。

出演:ジョデル・フェルランド、ジェフ・ブリッジス、ジェニファー・ティリー、ジャネット・マクティア、ブレンダン・フレッチャーほか
音楽:マイケル・ダナ、ジェフ・ダナ
脚本:テリー・ギリアム、トニー・グリゾーニ
監督:テリー・ギリアム


明らかに「不思議の国のアリス」にインスパイアされた作品ではあるのですが、思っていたほどファンタジーではなく、むしろ非常に現実的な作品。

主人公ローズの純粋であるが故の美しさと残酷さ、社会から孤立した者たちの孤独。
冷静に見ると悲惨で不条理なストーリーなのに、それが全く陰鬱になってないのは時にコミカルにさえ映るテリー・ギリアムの独特の世界観によるところが大きいのでしょう。
これまでの作品同様、元モンティ・パイソンだけあってやはり一筋縄ではいきません。

Read the rest of this entry »

3 月 26

51ne7vcjcjl.jpgフランク・キャプラ監督の「ポケット一杯の幸福」をリメイクした、1989年製作のアクション娯楽大作。

出演:ジャッキー・チェン、アニタ・ムイ、グロリア・イップ、トン・ピョウ、ユン・ピョウほか
音楽:スー・ソン
脚本:エドワード・タン、ジャッキー・チェン
監督:ジャッキー・チェン


「酔拳」や「スパルタンX」、「プロジェクトA」シリーズ、「ポリス・ストーリー」シリーズなどジャッキー作品には数多くの名作がありますが、ゴールデン・ハーベスト社設立20周年記念として製作されたこの作品も、ストーリー、アクション共に最高水準のクオリティを誇る傑作。
熱心なジャッキー・ファン以外にはあまり知られてない作品かも知れませんが、ジャッキー自身が「一番好きな作品」と語っているように、ジャッキー作品の中では異色と言えるほど人情ドラマがメインとなっていて、そのほのぼのとした魅力的なストーリーが見る者の心を温かくしてくれる作品です。

Read the rest of this entry »

3 月 25

969477finding-neverland-posters.jpg「ピーター・パン」の原作者バリと、彼に「ピーター・パン」を書かせるきっかけとなった家族との交流を描いた感動ドラマ。

出演:ジョニー・デップ、ケイト・ウィンスレット、ジュリー・クリスティ、ラダ・ミッチェル、ダスティン・ホフマン、フレディ・ハイモアほか
音楽:ヤン・A・P・カチュマレク
脚本:デヴィッド・マギー
監督:マーク・フォースター


ストーリー、映像、演技、音楽、そのどれもが見事なアンサンブルを奏でながら互いに引き立て合う、温かく、そして切ない物語。

「シザーハンズ」や「パイレーツ・オブ・カリビアン」などメジャー、インディーを問わず、個性的な役柄を演じる事で知られるジョニー・デップですが、この作品での役柄はそれほど個性的なキャラクターではありません。
それにも関わらず、彼以外有り得ないという程のハマリっぷり。
きっとそれはジョニー・デップがバリと同じように少年の心を持ち続けているからなのでしょう。
ちょっとした瞳の動きやさり気ない仕草で、時にコミカルに、時にシリアスにバリを演じたこの「ネバーランド」は、彼の出演作の中でも傑作の部類に入ると思います。

バリと運命的な出会いを果たす未亡人を演じるのはケイト・ウィンスレット。
「タイタニック」での如何にもヒロイックな演技は好きじゃなかったんですが、この作品での未亡人役はまるでそれとは別人のよう。
見事と言うほかありません。
そして何と言ってもこの作品のもう1人の主役ピーターを演じたフレディ・ハイモア。
後に「トゥー・ブラザーズ」や「チャーリーとチョコレート工場」などに出演するわけですが、この作品当時は12歳…。
恐ろしい。
あと、ダスティン・ホフマンが「演劇界のナポレオン」と呼ばれたチャールズ・フローマンを演じてたのですが、過去にスピルバーグの「フック」でフック船長を演じていたのは単なる偶然なのでしょうか。

Read the rest of this entry »

3 月 25

ひっそりと未発表曲を2曲アップしてます。

1曲はもうかれこれ2年半くらい前にレコーディングしてた曲で、とあるオムニバス・アルバムに提供するはずだったのが、その企画自体が立ち消えになってしまいそのままお蔵入りしていた曲。
ライヴでも演奏した事あるかも。
バンド史上最速最短ソング(笑)

もう1曲はアルバムにも収録した曲のヴァージョン違い。
よりモダンで実験的なアレンジに仕上がっています。

活動についてはまだ具体的な事は言えませんが、とりあえず今は眠っていたこの曲たちを聴いていて下さい。

fwmyspace.png

3 月 25

これ、ちょっと欲しいかも。

rumbapostersmall.jpg

Musical Furnishings

四角に区切られた板の下にタンバリン、ベル、スネア、ハイハット、コンガ、カホンといった楽器が取り付けてあって、叩くと音がするテーブルです。
ご飯食べる時はうるさそうですけど、舞台でのパフォーマンスなんかには使えそうですね。

ただ、値段が高いのが難点かな。
オフィシャル・サイトで実際に叩いている映像が見られます。

3 月 24

51nka7rj13l.jpgフィリップ・K・ディックの「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」を映画化した近未来SFサスペンスの傑作。

出演:ハリソン・フォード、ルトガー・ハウアー、ショーン・ヤング、エドワード・ジェームズ・オルモス、ダリル・ハンナ、ブライオン・ジェームズほか
音楽:ヴァンゲリス
脚本:ハンプトン・ファンチャー、デヴィッド・ウェッブ・ピープルズ
監督:リドリー・スコット


SFと言えば、「スター・ウォーズ」と「2001年宇宙の旅」、そしてこの「ブレードランナー」。

初めて見た時は全然良さが分からなくて、それから何年も経って再チャレンジした時に遅すぎる衝撃を受けました。
それ以来一度も見直していないにも関わらず、ここまで強い印象を残しているのはやはりこの作品のテーマによる部分が大きいと思います。

“個”という存在は何によって”個”たりえるのか。
人格とは記憶が作り出すものなのか、その記憶はどこから来るものなのか。

記憶も記録も改竄可能なもの。
自分の記憶が全て本物だと言い切れる人間など存在しないのではないでしょうか。
この作品の主人公デッカードも同じ。
レプリカントを追い掛け、殺しながら、自分もレプリカントなのではないかと怯え、レプリカントを愛し苦悩します。
そんなデッカードの姿、そして死の間際に人であろうとしたロイの姿に、自分の姿を投影してしまうからこそこの作品はいつまでもミステリアスさを失わずに、未だに僕の記憶に鮮やかに焼き付いています。

Read the rest of this entry »

« Previous Entries