3 月 25

969477finding-neverland-posters.jpg「ピーター・パン」の原作者バリと、彼に「ピーター・パン」を書かせるきっかけとなった家族との交流を描いた感動ドラマ。

出演:ジョニー・デップ、ケイト・ウィンスレット、ジュリー・クリスティ、ラダ・ミッチェル、ダスティン・ホフマン、フレディ・ハイモアほか
音楽:ヤン・A・P・カチュマレク
脚本:デヴィッド・マギー
監督:マーク・フォースター


ストーリー、映像、演技、音楽、そのどれもが見事なアンサンブルを奏でながら互いに引き立て合う、温かく、そして切ない物語。

「シザーハンズ」や「パイレーツ・オブ・カリビアン」などメジャー、インディーを問わず、個性的な役柄を演じる事で知られるジョニー・デップですが、この作品での役柄はそれほど個性的なキャラクターではありません。
それにも関わらず、彼以外有り得ないという程のハマリっぷり。
きっとそれはジョニー・デップがバリと同じように少年の心を持ち続けているからなのでしょう。
ちょっとした瞳の動きやさり気ない仕草で、時にコミカルに、時にシリアスにバリを演じたこの「ネバーランド」は、彼の出演作の中でも傑作の部類に入ると思います。

バリと運命的な出会いを果たす未亡人を演じるのはケイト・ウィンスレット。
「タイタニック」での如何にもヒロイックな演技は好きじゃなかったんですが、この作品での未亡人役はまるでそれとは別人のよう。
見事と言うほかありません。
そして何と言ってもこの作品のもう1人の主役ピーターを演じたフレディ・ハイモア。
後に「トゥー・ブラザーズ」や「チャーリーとチョコレート工場」などに出演するわけですが、この作品当時は12歳…。
恐ろしい。
あと、ダスティン・ホフマンが「演劇界のナポレオン」と呼ばれたチャールズ・フローマンを演じてたのですが、過去にスピルバーグの「フック」でフック船長を演じていたのは単なる偶然なのでしょうか。

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3 月 9

eternalsunshinepubv.jpg終わってしまった恋の思い出を捨てた彼女と捨て切れなかった彼の、かけがえのない楽しかった日々を辿っていく切ないラブ・ストーリー。

出演:ジム・キャリー、ケイト・ウィンスレット、キルステン・ダンスト、マーク・ラファロ、イライジャ・ウッドほか
音楽:ジョン・ブライオン
脚本:チャーリー・カウフマン
監督:ミシェル・ゴンドリー


この作品、恋人の記憶を消すというSF的な設定はありますが、基本はあくまでラヴ・ストーリー。
しかも、映画でありがちな都合の良いラヴ・ストーリーじゃなくて、現実の世界でありふれているリアリティを感じられるラヴ・ストーリー。

そんなありふれたラヴ・ストーリーをここまで素敵な物語に仕上げたのは、やはり脚本の力が大きいと思います。
「現在」から「過去」へと恋人との記憶を遡りながら、楽しかった記憶、辛かった記憶、その全てを再び体験し、そして同時にその記憶が消えていってしまうという設定は、このありふれたラヴ・ストーリーを特別なものにしています。
全てが時系列で語られるわけではないので所々戸惑う所もありますが、次第にそれもチャーリー・カウフマンから観客への挑戦のように思えてきて、思わずにやっとしてしまいます。
記憶の中のファンタジックなシーンをCGを使わず、セットで表現していた拘りにも拍手を贈りたいですね。

ジム・キャリーはこの脚本に惚れ込み、ほぼノー・ギャラ(通常のギャラは約20億らしい…)で出演したそうですが、他のドラマ系作品で見せてきた演技とは違う、「普通らしさ」を前面に出した素晴らしい演技を見せています。
あの変幻自在の顔芸は見られないのは残念ですが、心の内面を見せない現実世界のジョエルと、生き生きとした表情を見せる記憶の世界でのジョエルの演じ分けは見事と言う他ありません。

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