「ピーター・パン」の原作者バリと、彼に「ピーター・パン」を書かせるきっかけとなった家族との交流を描いた感動ドラマ。
出演:ジョニー・デップ、ケイト・ウィンスレット、ジュリー・クリスティ、ラダ・ミッチェル、ダスティン・ホフマン、フレディ・ハイモアほか
音楽:ヤン・A・P・カチュマレク
脚本:デヴィッド・マギー
監督:マーク・フォースター
ストーリー、映像、演技、音楽、そのどれもが見事なアンサンブルを奏でながら互いに引き立て合う、温かく、そして切ない物語。
「シザーハンズ」や「パイレーツ・オブ・カリビアン」などメジャー、インディーを問わず、個性的な役柄を演じる事で知られるジョニー・デップですが、この作品での役柄はそれほど個性的なキャラクターではありません。
それにも関わらず、彼以外有り得ないという程のハマリっぷり。
きっとそれはジョニー・デップがバリと同じように少年の心を持ち続けているからなのでしょう。
ちょっとした瞳の動きやさり気ない仕草で、時にコミカルに、時にシリアスにバリを演じたこの「ネバーランド」は、彼の出演作の中でも傑作の部類に入ると思います。
バリと運命的な出会いを果たす未亡人を演じるのはケイト・ウィンスレット。
「タイタニック」での如何にもヒロイックな演技は好きじゃなかったんですが、この作品での未亡人役はまるでそれとは別人のよう。
見事と言うほかありません。
そして何と言ってもこの作品のもう1人の主役ピーターを演じたフレディ・ハイモア。
後に「トゥー・ブラザーズ」や「チャーリーとチョコレート工場」などに出演するわけですが、この作品当時は12歳…。
恐ろしい。
あと、ダスティン・ホフマンが「演劇界のナポレオン」と呼ばれたチャールズ・フローマンを演じてたのですが、過去にスピルバーグの「フック」でフック船長を演じていたのは単なる偶然なのでしょうか。
終わってしまった恋の思い出を捨てた彼女と捨て切れなかった彼の、かけがえのない楽しかった日々を辿っていく切ないラブ・ストーリー。