3 月 11

51dkw6m6y5l.jpg40言語に翻訳され、全世界で3000万部以上を売り上げた謎の小説家レモニー・スニケットのベストセラー「世にも不幸なできごと」シリーズを映画化したファンタジー。

出演:エミリー・ブラウニング、リアム・エイケン、カラ・ホフマン、シェルビー・ホフマン、ジム・キャリー、ジュード・ロウ、メリル・ストリープ、ティモシー・スポール、キャサリン・オハラほか
音楽:トーマス・ニューマン
脚本:ロバート・ゴードン
監督:ブラッド・シルバーリング


ファンタジーというジャンルは、ストーリーは勿論の事、その世界観がとても重要になってきます。
キャラクター、デザイン、色彩、音楽。
それらのオリジナリティとクオリティ次第で、いくらストーリーや俳優の演技が良くても台無しになってしまう可能性があります。
しかし、この作品の世界観は文句のつけようが無いほどの素晴らしさ。
特に、衣装や建物、背景の随所に感じられるゴス要素の取り入れ方。
そのセンスの良さはエンド・ロール(かなり長かったですが…)に集約されています。
あのエンド・ロールからだけでも、この作品が他の作品と一線を画す事は簡単に見て取れるでしょう。

勿論、俳優たちの演技も素晴らしく、特にジム・キャリーは持ち前の芸達者振りで胡散臭いオラフ伯爵をシアトリカルに演じています。
主人公である3姉弟妹を演じた3人(4人か)もそれに負けない存在感を持っているので、決してジム・キャリーの独り舞台にはなっていません。
メリル・ストリープの登場シーンでは、流石に迫力に押され気味でしたが。

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3 月 9

eternalsunshinepubv.jpg終わってしまった恋の思い出を捨てた彼女と捨て切れなかった彼の、かけがえのない楽しかった日々を辿っていく切ないラブ・ストーリー。

出演:ジム・キャリー、ケイト・ウィンスレット、キルステン・ダンスト、マーク・ラファロ、イライジャ・ウッドほか
音楽:ジョン・ブライオン
脚本:チャーリー・カウフマン
監督:ミシェル・ゴンドリー


この作品、恋人の記憶を消すというSF的な設定はありますが、基本はあくまでラヴ・ストーリー。
しかも、映画でありがちな都合の良いラヴ・ストーリーじゃなくて、現実の世界でありふれているリアリティを感じられるラヴ・ストーリー。

そんなありふれたラヴ・ストーリーをここまで素敵な物語に仕上げたのは、やはり脚本の力が大きいと思います。
「現在」から「過去」へと恋人との記憶を遡りながら、楽しかった記憶、辛かった記憶、その全てを再び体験し、そして同時にその記憶が消えていってしまうという設定は、このありふれたラヴ・ストーリーを特別なものにしています。
全てが時系列で語られるわけではないので所々戸惑う所もありますが、次第にそれもチャーリー・カウフマンから観客への挑戦のように思えてきて、思わずにやっとしてしまいます。
記憶の中のファンタジックなシーンをCGを使わず、セットで表現していた拘りにも拍手を贈りたいですね。

ジム・キャリーはこの脚本に惚れ込み、ほぼノー・ギャラ(通常のギャラは約20億らしい…)で出演したそうですが、他のドラマ系作品で見せてきた演技とは違う、「普通らしさ」を前面に出した素晴らしい演技を見せています。
あの変幻自在の顔芸は見られないのは残念ですが、心の内面を見せない現実世界のジョエルと、生き生きとした表情を見せる記憶の世界でのジョエルの演じ分けは見事と言う他ありません。

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