3 月 30

braindead.jpg未知の生物ラット・モンキーから感染していくゾンビ騒動を描いたスプラッター・ホラー。

出演:ティモシー・バルム、ダイアナ・ペニャルヴァー、エリザベス・ムーディ、イアン・ワトキンほか
音楽:ピーター・ダゼント
脚本:ピーター・ジャクソン、スティーヴン・シンクレア、フランシス・ウォルシュ
監督:ピーター・ジャクソン


スプラッター・ムービーの極北。

この作品ほどストーリーや登場人物など通常作品の重要なファクターになるべきものが、そのヴィジュアルの前に霞んでしまう作品もないでしょう。
恐らく、この作品を見た全ての人の脳裏に焼き付くのは画面一杯に広がる血の海だけ。
クライマックスで延々と続く、プール一杯分の血糊を使ったというゾンビ大量殺戮(って元々死んでるけど)シーンは凄過ぎて笑うしかありません。
散々色んな方法で殺しておいて、最後にまだ芝刈り機が出てきますからね。
クライマックスだと思ってたシーンが、実は更に壮絶なクライマックスの盛り上げ役でしかなかったという衝撃的なバトル・シーンは映画史に残る名場面。
主人公ライオネルを演じたティモシー・バルムの狂気に取り憑かれた異様なテンションと引き攣った笑顔の不気味さも必見です。

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3 月 21

51yei0fde8l.jpg世界的にスマッシュ・ヒットしたゾンビ・アクション・ホラー「28日後…」の続編。ウイルス感染発生から28週後、米軍主導のNATO軍監視の下、復興が始まったばかりのロンドンを再びウイルスの脅威が襲う様を描く。

出演:ロバート・カーライル、ローズ・バーン、ジェレミー・レナー、ハロルド・ペリノー、キャサリン・マコーマックほか
音楽:ジョン・マーフィ
脚本:フアン・カルロス・フレスナディージョ、ローワン・ジョフィ、ヘスス・オルモ、E・L・ラビニュ
監督:フアン・カルロス・フレスナディージョ


「ドーン・オブ・ザ・デッド」「ショーン・オブ・ザ・デッド」以来のゾンビ映画の傑作!(厳密に言うと”ゾンビ”ではなくて、レイジ・ウイルスに感染してしまった”感染者”ですが、前作も含めこのシリーズは明らかにゾンビ映画)

全編に漂う圧倒的な絶望感と悲壮感、画面を覆う暗澹とした色彩と人間を突き放すかのような冷たさと美しさを放つ音楽。
この世界観はハリウッドではまず作れないでしょう。
前作も従来のホラー映画的手法とは違う形で終末の恐怖や、人間の孤独や恐ろしさ、家族の絆といったものを描いた見事な作品でしたが、その中にも僅かに救いはありました。
しかし、今回はそれすらも皆無。
ほっと一息つけるようなシーンすらもなく、 徹底して危機的状況下における人間の、群衆の、そして国家の恐怖を描いています。
そういった意味では、ロメロが描いた名3部作の遺伝子を最も受け継いでいるゾンビ映画かも知れません。

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3 月 17

dawnofthedead.jpgジョージ・A・ロメロのリビングデッド3部作の第2作である歴史的傑作「ゾンビ」をリメイクしたサバイバル・ホラー・ムービー。

出演:サラ・ポーリー、ヴィング・レームズ、ジェイク・ウェバー、メキー・ファイファー、タイ・バーレル、スコット・H・ライニガー、ケン・フォリー、トム・サヴィーニほか
音楽:タイラー・ベイツ
脚本:ジェームズ・ガン
監督:ザック・スナイダー


リメイクというものは、オリジナルを継承しつつも新しい何かを加えなければ意味がありません。
単に映像が綺麗だとか、ヴィジュアル面がリアルになったとか、それだけならリメイクとしての価値はゼロ。
最近はホラーの世界でもリメイク・ブームですが、成功しているとは言い難い作品が殆どです。
しかし、この作品はその中でも珍しい成功例の一つ。

オリジナルの「ゾンビ」が大量消費社会への批判を織り込みながら、滅びゆく人間社会を緩やかに描いていたのに対し、この「ドーン・オブ・ザ・デッド」が描いたのは救いなど皆無の絶対的な絶望感。
とにかく展開もゾンビも速い。
襲い来るゾンビの大群とその感染力をゾンビ映画史上最速で描く事で、生き残る事など絶対不可能に思える世界の終焉と言える状況を作り出し、しかしその中でも尚生き延びようとする人間の無力さと強さを圧倒的な迫力で見る者に突きつけてきます。
オリジナルにあった社会批判などのメッセージ性はほぼ原形を留めていませんが、ゾンビという得体の知れないものが襲ってくるという、ある意味恐怖の原点に立ち返った作風には潔さすら感じます。

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3 月 15

planet_terror_box_art_2d.jpg謎の化学兵器でゾンビと化した感染者が溢れかえる田舎町を舞台に、ゾンビに片脚を奪われたセクシー・ヒロインの怒りの“片脚マシンガン”が炸裂する近未来バイオレンス・アクション・ホラー。出演:ローズ・マッゴーワン、ブルース・ウィリス、フレディ・ロドリゲス、ジョシュ・ブローリン、マーリー・シェルトン、ステイシー・ファーガソン、ナヴィーン・アンドリュース、マイケル・ビーン、トム・サヴィーニほか音楽:ロバート・ロドリゲス脚本:ロバート・ロドリゲス監督:ロバート・ロドリゲス
本編上映前にまずは「スパイ・キッズ」の登場人物であるダニー・トレホ演じるマチェーテを主役に据えた復讐ヴァイオレンス・アクション「マチェーテ」(まんま)のニセ予告編!もうここから既に爆笑。ガトリング砲付きバイクで大ジャンプですよ。ロドリゲス、分かってます。肝心の「プラネット・テラー」の方はと言うと、もう本当にバカバカしい内容で終始笑いっぱなし。ストーリーなんて破綻しまくりなんですけど、「B級映画にそんなものは必要ねぇ!」とばかりの潔さで、畳み掛けるようなスピーディな展開で、実に爽快に笑わせてくれます。特にクライマックスの銃撃戦(と呼べるのか?)は必見。片脚マシンガンでシッコ(ゾンビではないらしい)を撃ちまくるローズ・マッゴーワンは、片脚なのに大ジャンプしたり、ブリッジでミサイル避けたりやりたい放題。カッコ良すぎます。無駄に豪華&懐かしいキャスティングも良いなぁ。 Read the rest of this entry »

3 月 3

livingdead-1.jpgホラー映画の新たな次元を切り開いたジョージ・A・ロメロの処女作にしてリビングデッド3部作の記念すべき第1作目。

出演:ジュディス・オディア、デュアン・ジョーンズ、カール・ハードマン、キース・ウェイン、ジュディス・リドリーほか
脚本:ジョン・A・ルッソ
監督:ジョージ・A・ロメロ


名作と呼ばれる理由を、無言でじわじわと突きつけてくるかのような孤高の雰囲気がこの作品にはあります。
この不条理さ、虚無感、一切の希望を感じさせない救いの無さは最近のホラーでは味わえない感覚。
確かにスプラッター・ブーム以降を見慣れた目には残酷描写のショッキングさはあまり感じませんし、自主制作だけあってチープな所も目に付くのですが、それを補って余りある独特の雰囲気は特別なものを感じますね。
黒人の市民権運動やベトナム戦争など1968年当時の社会的背景を反映させ、皮肉ったテーマが根底にある事もその大きな要因でしょう。
その衝撃的なラストは、個人の戦いや死は大きな争いの一部でしかない事を見る者に痛烈に突きつけてきます。
リアルタイムで観た当時の人々にはどう映ったのでしょうか。

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