3 月 14
JSA

jsa.jpg今も緊迫した関係が続く「南北の分断」をテーマにし、38度線上の共同警備区域(Joint Security Area)で起こった射殺事件の真相を描いたヒューマン・サスペンス。
当時、韓国で「シュリ」の記録を塗りかえ歴代興行収入No.1を記録した作品。

出演:イ・ヨンエ、ソン・ガンホ、イ・ビョンホン、キム・テウ、シン・ハギュンほか
音楽:チョ・ヨンウク
脚本:キム・ヒョンソク、チョン・ソンサン、イ・ムヨン、パク・チャヌク
監督:パク・チャヌク


韓国へ行った際、板門店にも行ってきました。
氷河と化したイムジン河、明らかに異質な緊張感が漂うJSAと、そこから見える北朝鮮の荒涼とした大地。
日本とはあまりにかけ離れたその情景は、今でもまざまざと甦ってくるほど強烈なものでした。

この作品が描くのは、南北の兵士たちの禁じられた友情と、皮肉にもその友情が生み出してしまう悲劇。
そして、何も変えることが出来ない主人公たちの悲しいほどの無力さ。
何故同じ民族が分断され、敵同士となり殺し合わなければならないのか。
戦争の不条理さ、残酷さ、悲惨さ。
敵同士だという事を忘れさせるほどの微笑ましい光景が続けば続くほど、より深く、重く心に突き刺さるあまりにも哀しい結末。
この作品には統一への希望と願いが託される一方で、友情だけでは変える事の出来ない南北の深い溝が、何度も登場する「帰らざる橋」に象徴されています。

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3 月 8

newdvd.jpg2004年度カンヌ国際映画祭で「華氏911」のパルムドールに次ぐグランプリを獲得し、タランティーノから「本当はオールド・ボーイにパルムドールをあげたかった」とまで言わせた作品。
原作は土屋ガロン&嶺岸信明。

出演:チェ・ミンシク、ユ・ジテ、カン・ヘジョン、チ・デハンほか
音楽:イ・ジス、チェ・スンヨン、シム・ヒョンジュン
脚本:パク・チャヌク
監督:パク・チャヌク


「凄い映画を見た」ではなく、「凄い映画を見てしまった」というのが見終わった後の正直な感想です。
その衝撃は体からなかなか抜けてくれず、全く寝付けなかったほど。
こんな作品は一生に何本かしか出会えません。

正直、タランティーノが絶賛したというのと、“ノンストップ・ヴァイオレンス・アクション!”の謳い文句にそこまで期待はしていませんでした。
ところが物語が進むにつれて、その巧みな脚本とチェ・ミンシクの恐ろしい演技力にぐいぐいと引き込まれ、2時間がアッと言う間に過ぎ去ってしまいました。
実際のところヴァイオレンス色はそれほどでもなく、サスペンスとドラマの要素が非常に強い作品ですがあまり気軽には見ない方が良いでしょう。
作品全体から発散されるパワフルなエネルギーに圧倒され、疲れる事請け合いです。

主人公オ・デスを演じるチェ・ミンシクの演技力は、韓国を飛び出して間違いなく世界レベルと言えます。
ハリウッド版リメイクで彼の演技を超える事は出来ないと思います。
それほどまでにこの作品でのチェ・ミンシクの演技には凄まじいものがあります。。
まるで自らの命を削るかのような、“演技”という一言では片付けてはいけないとさえ思わせる、まさに迫真の演技。
ユ・ジテやカン・ヘジョンの演技も十分素晴らしいものですが、このチェ・ミンシクの前では霞んでしまっています。

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