3 月 12

511pbcvbrl.jpgカオス理論の“バタフライ効果”をモチーフにした傑作SFサスペンスの続編。

出演:エリック・ライヴリー、エリカ・デュランス、ダスティン・ミリガン、ジーナ・ホールデンほか
音楽:マイケル・サビー
脚本:マイケル・ウェイス
監督:ジョン・R・レオネッティ


ストーリーもキャストも作品の完成度も何もかもが前作の1/10くらいにスケール・ダウンした”悪い続編のお手本”みたいな作品。

前作は脚本そのものが本当によく練られていて、作り手側の作品に懸ける意気込みが伝わってきましたが、この続編は前作のフォーマットを適当に改変しただけの中途半端な代物。
共通点は主人公が過去をやり直せる能力を持っているという一点のみです。
何故かホラー風味なオープニング・クレジットにはじまり、前作にあったスリリングさも意外性もない安易に予想出来る展開が継ぎ接ぎのように続き、大きな盛り上がりも無いまま呆気なく終了…。
キャストの無名っぷりや、タイムスリップ・シーンの手抜き感などから察するにあまり予算がなかったようですが、もうちょっと何とかなったはずです。

Read the rest of this entry »

3 月 4

butterfly_effect_ver2.jpg「小さな蝶が羽ばたくと、地球の反対側で竜巻が起こる事もある」というカオス理論のひとつをテーマにしたSFサスペンス。

出演:アシュトン・カッチャー、エイミー・スマート、ウィリアム・リー・スコット、エルデン・ヘンソンほか
音楽:マイケル・サビー
脚本:エリック・ブレス&J・マッキー・グラバー
監督:エリック・ブレス&J・マッキー・グラバー


「デッド・コースター/ファイナル・デスティネーション2」の脚本コンビ、エリック・ブレスとJ・マッキー・グラバーが生み出したSFサスペンスの傑作。

とにかく伏線の張り方や見せ方が上手い。
冒頭から一気に作品に引き込まれ、そのスリリングな展開にラストまで目が離せません。
この脚本に6年もの歳月を費やしたというのも頷けます。
完全に脚本の勝利と言えるでしょうね。

「バック・トゥ・ザ・フューチャー」に代表される過去のタイムスリップものを上手く踏襲し、そこに「記憶」というミステリアスで曖昧な要素を加える事によって生まれる不確かなリアリティ。
主人公エヴァンと同じように観客にも記憶の空白を経験させ、それを共に解き明かして行くスリリングな手法。
幼児虐待など現代社会の闇を映し出した背景。
それらが相乗効果を生み、素晴らしい緊張感を演出しています。
ただ、唯一難点を挙げるならば、最初からクライマックス的なテンションが続く事によって、ラストの盛り上がりがダイナミクスに欠けるということ。
あと一つくらいエピソードを削っていれば、もっとラスト・シーンが際立っていたように思います。

Read the rest of this entry »