ホワイト・ライズ

51jcbnre8fl.jpgモニカ・ベルッチ、ヴァンサン・カッセル共演の「アパートメント」をリメイクした、運命の悪戯と愛によって翻弄される男女を描いたラヴ・サスペンス。

出演:ジョシュ・ハートネット、ダイアン・クルーガー、ローズ・バーン、マシュー・リラードほか
音楽:クリフ・マルティネス
脚本:ブランドン・ボイス
監督:ポール・マクギガン



ある意味ではロマンティックなラヴ・ストーリーでありながら、プロットよりも登場人物たちを重視したドラマ性の高い作りによって、この作品はありきたりなサスペンスとは一線を画す仕上がりとなっています。
謎だらけの現在に過去がフラッシュバックし、ぼやけていた真実の輪郭が少しずつハッキリしてくるという最近ではありきたりな手法を使いながらも、その見せ方が巧みで、真実が明らかになった時のある種の切なさはなかなか普通のサスペンス作品では味わえない感覚。
これは物語と一定の距離を保ちながら、決して多くを語り過ぎない抑えた演出に拠るところが大きいのでしょう。

ジョシュ・ハートネットはあまり好きな俳優ではないのですが、こういうどこかお坊ちゃん的な役柄は非常に合ってると思います。
今はどうもおとなし過ぎる印象が強いのですが、それも年を取れば案外良い感じになるのかも知れません。
ダイアン・クルーガーは「ナショナル・トレジャー」での快活な印象と違って、ミステリアスな役柄を印象的に演じていました。
流石、元バレリーナだけあってバレエ・シーンでのしなやかな動きは素晴らしかったですね。
それにしてもあの腰の細さは凄い…。
前よりも痩せたように見えたんですがどうなんでしょう。
この作品の方が「トロイ」よりも先に撮影されたらしいので、この後ちょっと太ったのでしょうか。

沢山の人たちが町を行き来してるのに、まるでそこには主人公たちしかいないかのような孤独と冷たさが張り詰めた映像もなかなか魅力的。
特別な事は何もしていないと思うんですが、カメラのアングルだったりカットだったりがとても考えられてる印象を受けました。
そのせいか、雪で真っ白に染まったシカゴの街が幻想的にも映り、作品のミステリアスさを更に引き立たせていたと思います。

誰かを愛する事だけじゃなく、生きていくという事は誰かを傷つける事なのかも知れません。
きっと自分では気付いていないだけなんでしょうね。

ありきたりなラヴ・ストーリーやサスペンスに飽きた人にオススメ出来る作品です。



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