サイレント・ヒル

20060208113249.jpg廃墟と化した不気味な街に足を踏み入れた母娘に襲い掛かる想像を絶する恐怖を描いたコナミの大ヒット・ホラー・ゲーム「サイレント・ヒル」の映画版。

出演:ラダ・ミッチェル、ショーン・ビーン、ローリー・ホールデン、デボラ・カーラ・アンガー、キム・コーツ、アリス・クリーグ、ジョデル・フェルランドほか
音楽:ジェフ・ダナ
脚本:ロジャー・エイヴァリー
監督:クリストフ・ガンズ



静かに降り積もる灰の如く悲哀を帯びた幻想的な白のサイレント・ヒルと、人間の醜さ、悲しさ、恐ろしさが生み出した狂気と漆黒の闇に包まれた黒のサイレント・ヒル。
その罪と歪んだ心故にサイレント・ヒルに囚われた人々と、禍々しい闇の住人たち。
神経を蝕むかの不気味なSEとゴシック・テイスト溢れる冷ややかな音楽。

神と悪魔。
善と悪。
母と子。

対を成す様々な事象が絡み合い、見事にサイレント・ヒルという異世界を形作っています。

監督のクリストフ・ガンズは「ジェヴォーダンの獣」でもヴィジュアルへの拘りが窺えましたが、この「サイレント・ヒル」でもそのセンスは存分に発揮されています。
ダンサーの動きをデジタル加工して創り上げたという数々のクリーチャーやサイレント・ヒルが闇に侵食されていくシーン、クライマックスでの有刺鉄線乱舞など、おぞましさの中にも何処か儚げな美しさや悲哀が感じられて一瞬たりとも目が離せません。
そして、予想に反してクリーチャーとの戦いがメインではなく、ストーリー重視だったのも嬉しい誤算でした。
こういう人間の負の面を描いていて、その恐怖や憎悪にちゃんと(しかも悲しい)理由があるホラーには無条件に惹かれてしまいます。
エンディングの後味の悪さも見事。

キャストに関しては、ラダ・ミッチェルやショーン・ビーンも非常に緊迫感のある演技を見せてくれていましたが、やはり何と言っても天才子役ジョデル・フェルランドでしょう。
「スティーヴン・キングのキングダム・ホスピタル」でも独特の存在感を放っていましたが、この作品ではシャロン、アレッサ、ダーク・アレッサという全く異なる3人のキャラクターを見事に演じ分けています。

怖さのみを求めるとやや期待外れになるかも知れませんが、他の作品では味わえない独特の世界観には浸れると思います。
ゲーム版と同じシーンやカット割りがあったり、全く同じ音源を使ったりしているのでファンはそういった所にも注目でしょう。

ちなみにクリストフ・ガンズの次回作は「鬼武者」。
ほんとゲーム好きなんですねこの監督。
「クロック・タワー」も映画化してくれないかな。


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コメント

  1. みっちゃん says:

    サイレントヒルは皮剥ぎと火刑がグロかったなぁ…。

    クロックタワーは激しく同意!!
    シリーズ化して結構経つし映画化し易いと思うんやけどな~?零みたいにどっかの映画会社が権利だけ買って飼い殺しにしてんのかなw

  2. sin says:

    あれくらいは俺大丈夫やわ(笑)

    「クロックタワー」映画化してほしいよね!
    かなり不条理ホラーに仕上がる気がするんやけど。
    「零」も見たいなぁ。

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