CUBE

cube.jpgカナダの奇才ヴィンチェンゾ・ナタリ監督衝撃のデビュー作。

出演:モーリス・ディーン・ウィン、ニコール・デ・ボア、デヴィッド・ヒューレット、ニッキー・グァダーニ、 アンドリュー・ミラーほか
音楽:マーク・コーヴェン
脚本:ヴィンチェンゾ・ナタリ、アンドレ・ビジェリク、グレーム・マンソン
監督:ヴィンチェンゾ・ナタリ



ある日、無数の鋼鉄製の部屋から成る立方体に閉じ込められた6人の男女。そこは数々の罠が仕掛けられた恐るべき空間だった…。

次々と襲い掛かる不条理で無慈悲な罠と、美しささえ感じさせる幾何学的な”CUBE”のデザインが絡み合い誕生した、未だかつて存在し得なかった傑作。
オープニングからエンディングまで一瞬の隙も見せないスリリングで予測不能の展開に最後まで目が離せない事必至。
その上、極限状態に追い詰められた人間の様々な心の揺れ、嫌らしさ、傲慢さ、醜さ、そして残酷さを冷徹な視点で捉えながら、一握りの希望まで描いているのですから驚異としか言いようがありません。
“CUBE”同様、完璧に計算され尽くしたストーリーとこの演出がヴィンチェンゾ・ナタリの非凡さを十二分に物語っています。
これがデビュー作だとは未だに信じられません。

殆ど同じセットのみでストーリーが進行するにも関わらず全くダレないのは、完全なる脚本とアイデアの勝利。
“逆転の発想”と言えるでしょう。
ただ、同じセットで撮影する事で低予算で製作出来たものの、CUBE内で延々と撮影するのにスタッフは気が狂いそうになったとか…。
ご苦労様です。

エンド・ロール後に収録されている(“ファイナル・エディション”には未収録)短編「Elevated」も本編に負けず劣らずの出来。
20分足らずの短編ですが、「CUBE」のオリジナルとも言えるミステリアスでスリリングな密室劇は必見です。

蛇足ですが、「デス・キューブ」「キューブIQ」「キューブIQ・ハザード」など一見続編かと思わせる作品がいくつか出てますが、どれもこの作品とは全く関係ないのでご注意を。
どれも笑えますが見る価値はありません。


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