グッバイ・レーニン!

ベルリンの壁崩壊という歴史的事件を背景に家族の絆を描いた心温まる作品。
本国ドイツでは記録的なヒットとなり、ベルリン映画祭で最優秀ヨーロッパ映画賞を受賞。

意識不明の危篤状態から奇跡的に目覚めた社会主義に全てを捧げていた母親に大きなショックを与えない為に、東ドイツの体制が変わらずに続いているふりを続けるアレックス。
そんな彼の母親への愛情が見る者の心を温かくしてくれる作品です。
その奮闘ぶりは時にコミカルに、時に切なく感情を揺さぶられます。
資本主義と社会主義の狭間にいた人々の戸惑いや不安といった部分も丁寧に描いているのにも好感が持てましたね。
「アメリ」のヤン・ティルセンが手掛けた音楽も作品を引き立てていて良かったです。

母親を想い嘘をつく子供たち、子供を想い嘘をついてきた母親。

そして家族を想いながらも西ドイツで別の人生を歩んだ父親。

そんな家族の表情ひとつひとつにお互いを思いやる愛情が溢れています。
ラストの母親の笑顔は忘れられません。

ベルリンの壁が崩壊した1989年。
僕はまだ9歳でした。

テレビでその瞬間を目撃してはいましたが、「何か凄い事が起きてるんだな」ぐらいしか思わなかったような気がします。
でも、改めてこの作品で当時の東ドイツの人々の視線を通してその映像を見るとかなり考えさせられるものがありました。


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コメント

  1. しろの木 says:

    美しい嘘 容赦ない現実 『グッバイ・レーニン』

    ◆良く出来た嘘は、基礎固め→上塗り→解体の行程で真実に合流する

    全ての創作された物語は“作者の嘘”で、その嘘に乗ってあげることで語り部と聞き手が成り立ち、作品という環境が成り立ちます。
    この作品はその“嘘”の素晴らしい一面を覗かせてくれます。

    主人公

  2. 163 says:

    はじめまして、お返事ありがとうございました☆
    何やら連続してしまっているようで、申し訳ございません。

    音楽で『アメリ』と同じ曲が流れていたんですよね(気づかれました?)少し嬉しく、少し残念…あまり使いまわして欲しくないなぁと。

    空輸されるレーニン像のインパクトも凄いですよね…
    地味ですが、なかなか面白い映画ですよね。

    ではでは

  3. sin says:

    いえいえ、こちらこそトラックバックありがとうございました♪
    連続してるのは気にしなくていいですよ。僕もミスった事あります(^_^;)

    「アメリ」と同じ曲ですか、気付きませんでした。と言うか、「アメリ」の曲をそこまで覚えてないんですよね…。久々にサントラ借りてみようかな。

    レーニン像のインパクトは事実だからこその凄みがありましたね。良い映画でした。

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