五線譜のラブレター

40年間で約870曲(!)にのぼるミュージカルや映画の歌曲を作詞作曲した天才作曲家コール・ポーターと、彼の妻リンダ・リーとの半生を描いたミュージカル・ラブ・ストーリー。
主演はケビン・クラインとアシュレイ・ジャッド。
監督は「真実の瞬間」「海辺の家」のアーウィン・ウィンクラー。

死を目前にしたケビン・クライン演じるコール・ポーターの前で、彼の半生を描いたミュージカルが上演されるというややファンタジックで一風変わった設定。
最初は誰が誰なのか分かり難かったですが、その問題はすぐに解消されました。
ポーターが同性愛者でもある事を知りながら彼と生涯を共にする事を誓ったアシュレイ・ジャッド演じるリンダの深い愛情や、自分の愚かさを悔やみリンダを忘れられないポーターの自責の念など、切ない愛を強く感じさせる作品であると同時に、2人の強い絆に温かな気持ちにさせられた作品でもありました。
まぁ、ポーターに対して「ちょっと自分勝手過ぎるんちゃう?」と思う場面は多々ありましたが…。

ストーリーもなかなかでしたが、この作品の大きな見所は何と言っても豪華アーティストによるミュージカル・シーンでしょう。
ロビー・ウィリアムス、シェリル・クロウ、エルヴィス・コステロ、アラニス・モリセット、ナタリー・コールなどがポーターの有名曲をそれぞれの持ち味を活かしながら歌う場面はどのシーンも息を呑むほどの素晴らしさです。
中でもエルヴィス・コステロとアラニス・モリセットはかなり個性を出してましたね。
まぁコステロは結構イメージに近い感じの曲だったのですが、アラニスは普段とはタイプの違う曲であの個性的なヴィブラートを響かせていました。
シェリル・クロウは以前歌った007の主題歌のようなムードのある曲を色気たっぷりに歌ってましたね。



エンド・クレジットでアーティストの所に“リマール”の文字を発見し、「あのリマール!?」と1人で興奮してたのですが、どうやら全然別人だったようです。
そりゃそうですよね、カジャ・グーグーにしてもソロにしても一発屋でしたもんね…。
「Too shy shy~♪」ですからね。

と言う訳でミュージカル好きは必見の作品でしょうね。
特別ミュージカルが好きなわけではない僕ですら楽しめたくらいですから、ポーターの曲や彼の人生をもっと知ってる人ならさらに深くこの作品に浸れると思います。

この作品で初めて京都シネマに足を運んだんですが、なかなか良いですね。
丁度良い大きさでデザインや色合いも落ち着いてて、音も良かったです。今は亡き朝日シネマを思い出しました。


Similar Posts