マーダー・ライド・ショー

元ホワイト・ゾンビのヘヴィ・ロック界の大御所ロブ・ゾンビ長編初監督作品。
言わずと知れたホラー・マニアだけに内容は勿論ホラー。

下敷きとされてるのは間違いなく傑作ホラー「悪魔のいけにえ」でしょう。
旅行中の若者たちがとある田舎町で殺人一家に襲われるというストーリーはそのまんま。
その他にも頭のネジが何本も抜けてるような殺人一家のキャラクターなど「悪魔のいけにえ」との類似点はかなり多いです。
勿論数々の往年のホラー映画へのオマージュとも思える部分もあって、“ホラー好きの、ホラー好きによる、ホラー好きの為のホラー”と言えるでしょう。
この作品、あまりに残酷なシーンが多いと言う理由で全米公開が3回も延期されて、編集に編集を重ね結局3年越しで公開に漕ぎ着けたとか。
その甲斐あってかアメリカではかなりの興行収入を上げ、続編の製作も決まったみたいです。

肝心の内容はと言うと、B級臭さ、カルト臭さ満載です。
でもただB級臭いだけじゃなくて、あくまでエンタテインメントとして仕上げてる所は流石。
やたらと残酷な拷問や殺し方の描写と、妙に陽気な殺人一家や随所で流れるラモーンズの音楽との対比が何とも言えない独特な雰囲気を醸し出しています。
数々のPVを手掛けてきただけあって映像もなかなか凝っていて、所々に挿入されるソラリゼーションを起こした映像や、フラッシュバックのように出てくるモノクロの映像などかなりの拘りを感じました。
まぁそういうのが出てくると、どういう映像なのかがかなり分かり難くなるんですが(苦笑)

「キル・ビル2」にも出演しているキャプテン・スポールディング役のシド・ヘイグや「悪魔のいけにえ2」で有名なビル・モーズリィ(!)、そしてロブ・ゾンビの奥さんでもあるベイビー役のシェリ・ムーンなど一癖も二癖もあるキャラたちのキレっぷりも見所の1つ。
特にやたらとビッチなシェリ・ムーンの異様な笑い声は頭の奥に残る程のインパクトです。

過去の名作を越えてるかと言われればそうではないのですが、ホラー好きにはなかなか楽しめる作品だと思います。
ホラー好きじゃない人には全く薦められませんが。


Similar Posts