ボーン・アイデンティティー

ロバート・ラドラム原作のジェイソン・ボーンを主人公とした3部作の第1部「暗殺者」を大胆にアレンジして映画化されたサスペンス・アクション。
記憶を失った主人公ジェイソン・ボーンを演じるのはマット・デイモン。
そのジェイソン・ボーンの恋人マリーを演じるのは「ラン・ローラ・ラン」や「アナトミー」のフランカ・ポテンテ。

前売券を買ってある「ボーン・スプレマシー」を観に行く前にもう一度見ておこうと鑑賞。
前に見た時は結構普通な印象だったんですが、改めて見直すと結構面白かったです。

ドラマ系の出演作が多く、良くも悪くも真面目な印象の強いマット・デイモンですが、この作品では記憶を失くしたスパイ(と言うか殺し屋)ジェイソン・ボーンを見事に演じています。
「自分は何者なのか」に戸惑いながらも、あくまで知力を駆使してピンチを切り抜ける、寡黙でストイックなキャラクター像は予想以上にハマり役。
フランカ・ポテンテも堂々とした演技でジェイソン・ボーンを心の面で支えるマリー役を好演しています。
あ、“教授”役でクライヴ・オーウェンが出ててちょっと吃驚しました。こういう役似合いますね。

最後まで銃を使わないアクション・シーンや迫力満点のカー・チェイス・シーンなどアクション要素も満載ですが、見所はあくまでドラマ的側面でしょうね。
国家の利益の為に1人の人間としての存在意義さえも犠牲にされるというシリアスなテーマと、その答えが苦痛に満ちたものであっても「自分は何者なのか」を探し続けるジェイソン・ボーンの哀しさが、この作品を他のスパイ映画とは一味違うものにしています。
ただやっぱり、全体的に淡々とした作品の構成や、あっさり終わりすぎるラストなどに不満は残りましたね。


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