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「日陰のふたり」や「イン・ディス・ワールド」などで知られるマイケル・ウィンターボトム監督が、遺伝子をも管理する社会と化した近未来を舞台に作り上げたSFラヴストーリー。
主演はどの作品でも素晴らしい演技を見せてくれるティム・ロビンスと、「マイノリティ・リポート」の“プリコグ”役が印象的なサマンサ・モートン。

“SF”と書きましたが、多くの人がイメージするであろう「超高層ビルが立ち並び、ロボットが沢山いて、車が空を飛んでる」ような“SF”ではありません。

この作品は、そういった今や当たり前となってしまった近未来像を敢えて避け、急速に成長している上海とドバイの砂漠の映像を巧みにミックスさせて、「現代の中にある近未来的な景色」を見事に描いています。
映像面ばかりでなく、こういう設定としてのSFがもっと作られるべきだと思います。
カメラアングルやカット、抑え気味に使われているフィルターなども含め、この作品の映像美は必見ですね。

その映像と完全に一体化した音楽も素晴らしく、ミュージックビデオかと錯覚するシーンが幾つもありました。

これだけの映像なら仮に台詞が一切なかったとしても見ていられると思います。


しかし、この作品の核となっているのはあくまで純粋なまでのラヴストーリー。
遺伝子によって住む場所を決められ、時には愛する相手とさえ一緒になれない。
そんな近未来で偶然出会う2人の愛は、現代ではなく、徹底的に管理された冷徹な近未来だからこそ、より一層美しく見えたのかも知れません。

ティム・ロビンスの厳しさと優しさを持ち合わせた瞳と、サマンサ・モートンのどこまでも寂しげな瞳が全てを語っていたと言っても過言ではないでしょう。

「SFは苦手」というドラマ好きの人にこそ見て貰いたい作品です。
ミック・ジョーンズ(ザ・クラッシュ)がカメオ出演してるので、クラッシュ・ファンも是非。


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コメント

  1. 忍者 says:

    >ミック・ジョーンズ(ザ・クラッシュ)がカメオ出演してるので
    うーん、クラッシュと書かなければ、フォリナーファンが引っかかって書き込んだかも。まあ、いずれにしても数は少ないけどね。ところで、カメオ出演てどんな出方?{指輪}

  2. sin says:

    確かに(笑)
    出演の仕方は、カラオケバーみたいな所でクラッシュの曲を歌ってました。
    ちゃんと数十秒アップになるので、ヒッチコックみたいなカメオ出演ではないですね。

  3. 映画な一日

    高度に管理の進んだ近未来の社会を舞台に、禁じられた愛を貫く男女の切ない運命を描くSFラブ・ストーリー。監督は「ひかりのまち」「イン・ディス・ワールド」のマイケル・ウィンターボトム。主演は「イン・アメリカ/三つの小さな願いごと」のサマンサ・モートンと「ミ…

    僕は本も読みますが、映画も見ます。
    こうゆう人って結構多くないですか?
     
    つまり、本だけ読むとか映画だけ観る人ってあんまりいないのでは?
    本が好きな人は映画も観る。その逆もまた真。
     
    映画は大体、週に3本観ます。
     
    では、最近観た映画を

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