ビフォア・サンライズ/恋人までの距離(ディスタンス)

偶然出会った男女が過ごす一夜を描いた恋愛ドラマ。
主演は「リアリティ・バイツ」「トレーニング・デイ」のイーサン・ホークと「ウェイキング・ライフ」のジュリー・デルピー。
監督は「スクール・オブ・ロック」のリチャード・リンクレイター。

1995年ベルリン映画祭銀熊賞受賞。

今回の発注で「ビフォア・サンセット」があったのと、監督がリチャード・リンクレイターという事で見てみた作品。
これが予想以上に良くて吃驚してしまいました。

もっと早く見とけば良かったです。
「ビフォア・サンセット」はこの作品の9年後の再会の話なのですが、イーサン・ホークの若いこと。
今とはえらい違いです。
最近のイーサン・ホークの痩せ方ヤバイと思うのは僕だけでしょうか?

この頃はほんとカッコ良いですよね。
昔ちょっとだけ好きだった時期があったのを思い出しました。

内容は、偶然出会った男女がウィーンの街を歩きながら様々な会話を交わし、その中でお互いに惹かれ合っていくというもの。

ほとんど会話だけでドキュメンタリーのようにストーリーが語られていきます。
カメラもワンカットの長回しが殆ど。
音楽もほとんどありません。
普通なら退屈な作品になりそうなものですが、2人の絶妙な演技とユーモア溢れる会話のリズムの良さに最後まで全く飽きる事なく見終わってしまいました。
出会ってすぐのぎこちなさやお互いが徐々に惹かれていく様子なんかはほんとにリアルで、イーサン・ホークとジュリー・デルピーが実際にお互いを意識し出してるんじゃないかとさえ思うほど。
見てるうちに演技だという事を忘れてしまいます。


音楽がほとんどないと書きましたが、この作品では2人以外の全てが音楽なのかも知れません。
人々の声、電車の音、木々のざわめき、全てが2人の会話を引き立たせるアイテムとなっています。
ウィーンの躍動感と切なさを持ち合わせた美しい風景も良かったですね。
これが2人の地元だったらここまでの作品にはならなかったでしょう。

この計算づくの演出をさらっと自然に見せてしまうリチャード・リンクレイターはほんとに素晴らしい監督だと思います。
他の作品も見たくなりました。

ありきたりの恋愛映画とは全く違うアプローチで、恋愛が発展していく様子を見事に切り取った作品です。
色んな事を思い出させてくれました。
勿論「ビフォア・サンセット」を見る前に絶対必見です。


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