キングダム・オブ・ヘブン

12世紀のエルサレムを舞台に、十字軍とサラセンの戦いに飲み込まれていく騎士バリアンの姿を描いた歴史スペクタクル。
主演は「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズ、「トロイ」のオーランド・ブルーム。
共演に「シンドラーのリスト」「K-19」のリーアム・ニーソン、「ダイ・ハード3」「仮面の男」のジェレミー・アイアンズ、「アメリカン・ヒストリーX」「ファイト・クラブ」のエドワード・ノートン、「ドリーマーズ」「ルパン」のエヴァ・グリーンなど。
監督は「エイリアン」「ブレードランナー」「グラディエイター」などのリドリー・スコット。

やっとちゃんと最後まで見てきました(苦笑)
なかなか見応えのある作品でしたね。

まぁ2時間30分という上映時間を長く感じたり、その長さの割りに結構展開が早く、あまり説明的なものもなかったりと気になる点も幾つかありましたが、その重厚な世界観を満喫出来ました。

この作品の特徴は、史実を基にしながらもキリスト教=善、イスラム教=悪という構図ではなく、あくまで俯瞰的に淡々と描かれている所でしょうね。
神の名の下に、今も昔も世界中で繰り広げられている争い。

そんな愚かな争いに対して、「例え宗教が違っても共存は可能」だという事をリドリー・スコットは訴えたかったのでしょう。
「トロイ」や「キング・アーサー」のように娯楽性の高くない、むしろ地味な題材を敢えて選んだのはそれ故の事だと思います。

オーランド・ブルームをあまり目立たせなかったのももしかすると意図的だったのかも。

映像への独特の美意識で知られるリドリー・スコットですが、この作品でもそのセンスは健在。
荒涼とした大地と広大な砂漠。
そして、キリスト教文化とイスラム教文化が渾然一体となったオリエンタルな色彩。

そのバランスが本当に見事でしたね。
全体的に抑えた配色が作品のリアリティを増していたように思います。
勿論、戦闘シーンの映像も見所の一つで、特にラストのエルサレムの攻防戦は凄まじい迫力。
「ロード・オブ・ザ・リング」のミナス・ティリスの戦いを思い出してしまいました。



オーランド・ブルームはやっぱりエピック的な作品が似合いますね。
普段の写真と見てもあまりカッコイイと思わないんですが、こういう作品では何故かかなりカッコ良く見えます。
普段の髪型がマズイのかな。
個人的にはリーアム・ニーソンが予想以上にちょっとしか出演してなくて残念でしたが、その分ジェレミー・アイアンズが良い味出してました。
良い俳優さんですね。

でもやっぱり悪役やってる時の方が好きかな。
ヒロインのエヴァ・グリーンの美しさにも目を奪われましたね。
まだあまり出演作はないようですが、これからが楽しみな女優さんです。

そして、何といっても一番驚いたのがエドワード・ノートン。
パンフレット読んで初めて知ったのですが、観てる間全く気付きませんでした(当たり前か)
ルックス的には一番目立ってたのに…。

なかなか侮れません。

娯楽性はかなり薄いので歴史に興味がない人にはちょっとしんどい作品かも知れませんが、観る価値のある作品だと思います。


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コメント

  1. キングダム・オブ・ヘブン

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    評価:★7点(満点10点)
    監督:リドリー・スコット
    主演:オーランド・ブルーム エヴァ・グリーン リーアム・ニーソン
    2005年 145min

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    『キングダム・オブ・ヘブン』

    2005年アメリカ(145分)

    監督:リドリー・スコット
    出演:オーランド・ブルーム
       エヴァ・グリーン
       リーアム・ニーソン
       ジェレミー・アイアンズ
       エドワード・ノートン

    ★ストーリー★

    キングダム・オブ・ヘブン
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    2005年 アメリカ 145分
    監督 リドリー・スコット
    脚本 ウィリアム・モナハン
    音楽 ハリー・グレッグソン=ウィリアムズ
    出演 オーランド・ブルーム 、エヴァ・グリーン 、リーアム・ニーソン 、ジェレミー・アイアンズ 、エドワード・ノートン

    かなりの緊張感が持続される作品。グイグイ物語に引き込まれて、
    面白かったです。
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    最近観た「キングダム・オブ・ヘヴン」同様、人間の争いによって
    起こる殺し合いの…

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     『グラディエーター』のリドリー・スコット監督!と言うよりは、『ブラックホーク・ダウン』のリドリー・スコット監督!と言った方が良くないですか?

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    (原題:KINGDOM OF HEAVEN)
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