旧3部作から16年の時を経て1999年に公開されたシリーズ第4作にして第1章。
出演はユアン・マクレガー、ナタリー・ポートマン、リーアム・ニーソン、イアン・マクダーミド、サミュエル・L・ジャクソンなど。
端役でキーラ・ナイトレイ、ソフィア・コッポラも出演している。
監督・脚本・製作総指揮はジョージ・ルーカス。
公開当時、先行上映も合わせて、確か3、4回観に行った記憶があります。
初めてリアルタイムで体験するスター・ウォーズ(特別篇は別として)というのもあったと思いますが、個人的には旧3部作を見た時と同じか、それ以上の衝撃がありましたね。
とにかくそれまで見てきた映画とは桁違いの映像と音に驚かされました。
そして、今回エピソード3を観る前の復習として改めて見直したわけですが、やっぱり面白い。
何が面白いかって、(既に知ってはいるけど…)旧3部作で語られなかった事実が次々と明かされていく事。
勿論一番のポイントは「いかにしてアナキン・スカイウォーカーはダース・ベイダーへと変貌したのか」。
それが新3部作の物語なわけですが、それまで自分の頭の中で想像するしかなかった物語が目の前に広がるのですから興奮するなと言うのが無理ってもんです。
CGによって細部まで作りこまれたクオリティの高い映像と、色鮮やかで個性豊かなキャラクターたち。
旧3部作以上に目を奪われるその世界観は圧巻です。
ちなみに、この作品のキャラクターではダース・モールとジャー・ジャー・ビンクスが好きです。
ダース・モールは言わずもがなのカッコ良さですけど、ジャー・ジャー・ビンクスが何故こんなにもファンから嫌われてるのかが分かりません。
個性的過ぎるんですかねぇ。
かわいい奴だと思うんですけど。
あと、青年期のアナキンに通じるオビ=ワンの生意気さも好きです。
ある意味新3部作はオビ=ワンの物語でもありますからね。
アナキンとパドメ、そしてオビ=ワンの出会い、R2-D2とC3POの出会い、アナキン出生の謎、かつて栄華を誇った共和国の姿、シスの存在など、この作品にはスター・ウォーズという壮大な物語の根幹を成すエピソードが幾つも出てきます。
特に幼いアナキンとパドメの出会いは微笑ましくもあり、切なくもあり、複雑な気持ちで見てしまいました。
この純真無垢を絵に描いたような少年がダース・ベイダーになってしまうのかと思うと…。
アナキンと言えば、この作品で忘れられない名場面の一つがタトゥイーンでのポッドレース。
アナキンのポテンシャルを強く感じさせるシーンですが、とにかく凄まじいスピード感とスリリングさ。
このシーンだけに留まらず、この作品はどのシーンからもジョージ・ルーカスの強い意気込み、気迫が伝わってきて、それが作品全体のテンションを更に高めています。
確かにこの作品単体で考えると若干物足りなさを感じてしまうのも事実。
でも、これはあくまで“エピソード1”。
“ファントム・メナス”(人間の集まる社会に必ず存在する影の支配者のこと)という副題も含め、壮大な一大宇宙絵巻の序章としては最高だと思います。