ダニー・ザ・ドッグ

殺人マシーンとして育てられた主人公が、盲目の調律師との出会いによって徐々に人間らしさを取り戻していく様子を激しいアクションと共に描いたドラマ。
主演は「キス・オブ・ザ・ドラゴン」「HERO 英雄」のジェット・リー。
共演に「ミリオンダラー・ベイビー」「バットマン・ビギンズ」のモーガン・フリーマン、「未来世紀ブラジル」「ニクソン」のボブ・ホスキンス、「アンジェラの灰」「ダブリン上等!」のケリー・コンドン。
監督は「トランスポーター」のルイ・レテリエ。
製作・脚本を「グラン・ブルー」「レオン」のリュック・ベッソン、音楽をマッシヴ・アタックが担当。

最近どうも今ひとつの作品ばかりが続いているリュック・ベッソン(監督ではありませんが)ですが、今回は久々にやってくれました。

アクションとドラマの融合。
過去の作品で実践してきた事ですが、最近はアクション面にばかり重きを置いて、ドラマの部分が蔑ろにされていた気がします。

しかし、この作品は例えば「レオン」や「ニキータ」といった代表作にかなり近い印象。
監督が「トランスポーター」のルイ・レテリエというのも大きいのでしょう。
美意識を感じる映像に再び中身が伴ってきたのは素直に嬉しいですね。

これまでジェット・リーって所謂ヒーロー的な役ばかりだった気がします。
「リーサル・ウェポン4」みたいな悪役もありましたけど。
この作品でのジェット・リーは相変わらずやたら強いんだけど、決して誰かを救ったり、助けたりする役ではありません。

むしろ救われる役。

これって初めての事じゃないでしょうか。
しかも、これまでで一番難しい役柄。
正直、ジェット・リーにここまでの演技が出来ると思ってませんでした。
少年のように純粋な瞳と戦闘マシーンと化した時の野獣のような瞳のギャップが良かったですね。

それにしてもジェット・リー、とても40過ぎには見えない…。



そして、何と言っても今ノリにノってる(のかどうかは知りませんが)名脇役、モーガン・フリーマンがこの作品でも良い味出してました。

ほんとこの人は上手いですね。
たった一言喋るだけで、その場の雰囲気を優しくて穏やかなものに変えてしまいます。

でも、決して押し付けがましくはない。

その引きの演技、抑えた演技は今最も脂がのっているのかも知れません。
まぁこの人は昔から良い演技してましたけど。
今回“盲目”という設定にしたのはモーガン・フリーマン自身のアイデアだったそうですが、その設定がダニーとのやり取りなどで非常に良い効果を生んでいました。

アクション・シーンに関しては、「マトリックス」などで知られるユエン・ウーピンの参加が大きいのか、最近のハリウッドにありがちな何をやってるのか分からないアクションではなく、一つ一つの動きがクリアに見えるアクションだったのが良かったですね。

ジェット・リーのアクションもどちらかと言うとストリート・ファイト的な動きで、暴力的・野性的な凶暴さを上手く表現していたように思います。

最後に。
ボブ・ホスキンス演じるバートの不死身さには何度もツッコミを入れてしまいました…(苦笑)

これからもジェット・リーにはこういったドラマ性のある作品に出演していって欲しいですね。

リュック・ベッソン作品もここまで作ってくれれば大歓迎です。


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コメント

  1. ダニー・ザ・ドッグ

    はい、こんばんは。

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    監督 ルイ・レテリエ 主演 ジェット・リー 2005年 フランス/アメリカ映画 103分 アクション 採点★★★ リンチェイファン萌え死ぬんじゃないかというシーンの連続です。“リンチェイ”と聞いても、誰のことだかわからない若い映画ファンも多いんでしょうね。いえいえ、ス…

    ●映画の満足度・・・★★★★★★★☆☆☆7点
    モーガン・フリーマン渋すぎです!
    ジェット・リーの映画というと、どうしてもアクションに目が行きがちですが、抜群の存在感でした。
    やっぱり声がいいんですかねぇ~

    『ダニー・ザ・ドッグ』

    2005年アメリカ(103分)

    監督:ルイ・レテリエ
    脚本:リュック・ベッソン
       ロバート・マーク・ケイメン
    出演:ジェット・リー
       モーガン・フリーマン
       ボブ・ホスキンス
       ケリー・コンドン
       ディラ…

    『ダニー・ザ・ドッグ』

    2005年アメリカ(103分)

    監督:ルイ・レテリエ
    脚本:リュック・ベッソン
       ロバート・マーク・ケイメン
    出演:ジェット・リー
       モーガン・フリーマン
       ボブ・ホスキンス
       ケリー・コンドン
       ディラ…

    ダニー・ザ・ドッグ
    これは、見たかったんですyo。うちは、姉君共々、ジェット・リー ファン。
    リュック・ベッソン がかんでいるから、おフランス、アメリカ合作なのね。フランス語でも良かったんじゃないかな?そういう雰囲気感じたし、、、
    期待通り、良かった…

    ジェット・リー初めての
    キス・シーンと一筋の涙。

    「トランスポーター」であっといわせるカーアクションと小気味のいい演出で喝采をあびたルイ・レテリエ監督。彼も、当然、ヨーロッパのアクション映画の頂点である、リュック・ベッソン一家だ。

    ベッソンは1959年生ま…

    リュック・ベッソンって、筆者の中では、今ひとつ安心できない、信じきれない人である。年代が近い割りには、どうも考えていることに共通項が無いというか、凡人である筆者に理解できないのが悪いのか。但し、「ジャンヌ・ダルク」とか「レオン」、「ニキータ」の様な氏の…

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    2004年 フランス=アメリカ 103分
    監督 ルイ・レテリエ
    脚本 リュック・ベッソン
    アクション演出 ユエン・ウーピン
    出演 ジェット・リー、モーガン・フリーマン、ボブ・ホスキンス、ケリー・コンドン

    「ダニー・ザ・ドッグ」公式サイト→ココ

    スト…

    試写会「ダニー・ザ・ドッグ」開映19:00@一ツ橋ホール

    「ダニー・ザ・ドッグ」UNLEASHED / DANNY THE DOG  
    2005年 フランス/アメリカ/イギリス/香港
    配給:アスミック・エース
    監督:ルイ・レテリエ
    武術監督:ユエン・ウーピン 袁和平
    製作:リュック…

    思えば、ジェット・リーを劇場で観るのは、「HERO 英雄」以来だ。信頼できる俳優、モーガン・フリーマンも出てる。予告はちょっとくさい気もしたが、まあいい。ちょっと期待して観るとしよう。

  2. ぺぺ山田 says:

    こんばんわ~。TB&コメントありがとうございます。{カエル}
    >ボブ・ホスキンス演じるバートの不死身さには何度もツッコミを入れてしまいました

    絶対に死なない男・バート凄すぎましたね。あれは絶対死んだ!と思ってたら、ケロッとしてまた再び登場、かなり可笑しかったです~。

  3. sin says:

    どうもです♪
    ほんとに不死身でしたよね(笑)
    ある意味一番強いんじゃないか、みたいな。
    あれは笑えました。

  4. TBありがとう。
    本当の不死身ハは、ボブ・ホスキンスだったけど、好きな俳優だから、許す(笑)

  5. sin says:

    こちらこそTBあいがとうございました。
    ほんとボブ・ホスキンスは不死身でしたよね(笑)
    悪役ぶりがかなり似合ってました。
    またいつでも遊びに来て下さいね。

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