運命を分けたザイル

ノンフィクション文学「死のクレバス アンデス氷壁の遭難」を、当事者のインタビューと再現ドラマで構成し映画化した作品。
出演は、原作者でもあるジョー・シンプソンとサイモン・イェーツ。

そして、再現ドラマではブレンダン・マッキーとニコラス・アーロンがそれぞれジョーとサイモンを演じている。
監督は、1999年のアカデミー長編ドキュメンタリー賞を受賞した「ブラック・セプテンバー/五輪テロの事実」のケヴィン・マクドナルド。

自分はここまで「生きて」いるだろうか。

そんな風に思わずにはいられない作品でした。

自分がその極限状況下に置かれてるような錯角さえ覚える程のリアルな再現映像と、その間に挿入される当事者本人達の赤裸々なインタビューに圧倒されます。

“奇跡的”という言葉を使いたくなるほど凄絶な体験ですが、それは決して奇蹟ではなく生きたいと願う意志が成し遂げたもの。
最初から2人ともがインタビューで登場するので、生還するという結果は分かるわけですが、その過程は僕の想像を遥かに超えた凄まじいものでした。

これまで何度も映画化の話があった(トム・クルーズ主演で、という話もあった)そうですが、実現出来なかった理由が分かりましたね。

これまで作られてきた多くの山岳ドラマやディザスター・ムービーと違い、この作品は本当にその出来事が実際に起きた場所、ペルーのアンデス山脈シウラ・グランデ峰や、アルプス山脈で撮影を行なっています。

つまり、全てセットではなく“本物”の映像。

これまで見た事がないほどのリアルさにも頷けます。
単純に、よくこんな映像撮れたなと思います。
撮影したカメラマンも命懸けだったでしょうね。

人間の持つ意志の強さ。
生きる事への執念。

スピリチュアルなものを感じさせずにはおかないアンデスの頂。
ターコイズブルーの湖。
世界から隔絶された場所。

全てが美しく、そして恐ろしく感じられる作品です。

以下、本編に全く関係ないので追記に書きます。


61分40秒あたりで右端に山腹が映るのですが、そこに髑髏が映りこんでるように見えました。
僕だけかも知れませんが。
「ほん呪」に送ろうかな。


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コメント

  1. キクティ says:

    いやぁ~、凄かった。『サイモン!』って叫び声が夢に出てきそうですw

    人間やれば何でもできるモノなのだと改めて痛感。

    同じドキュメント系なのに、スーパーサイズミーよりも命の重みを感じた。 

    どっちもトンデモない方々ってのは同じだけどね。

  2. sin says:

    良かったやろ~?
    「スーパー・サイズ・ミー」早く見たいわぁ。
    今週末くらいには見れるかな。

    トンデモないってのは「ジャッカス」みたいなのやろ(笑)

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