0:34 レイジ34フン

深夜の地下鉄を舞台に、そこに閉じ込められた主人公と彼女を狙う謎の存在との攻防を描いたホラー。
主演は、「ラン・ローラ・ラン」「ボーン・アイデンティティー」シリーズのフランカ・ポテンテ。
共演に、「ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ」「ミーン・マシーン」のヴァス・ブラックウッド、「エニグマ」「アドルフの画集」のポール・ラットレイ、「Holby City」「アンナ・カレリーナ」のジェレミー・シェフィールドなど。
監督・脚本はこれが長編デビュー作となるクリストファー・スミス。

久々になかなか良いホラーを見たなと思える作品でした。
最近のホラー映画の多くはやたらとスプラッター的な派手さに走りがちで、雰囲気がないがしろにされてるものが多いと思うのですが、この作品はそこら辺の雰囲気作りが非常に良く出来ていましたね。
非日常的な空間ではなく、地下鉄という日常的な空間に潜む恐怖をベースに構築されたその異界との狭間とも思える世界観は、ホラーにしては珍しく明るい、しかし冷たく澱んだ映像と相俟って見る者に生理的な嫌悪感を覚えさせ、主人公の孤独や恐怖を見る者に体感させる事に成功していました。
特に前半部分の出来は秀逸で、普段は大都会の喧騒が溢れている場所でたった一人になってしまうという、誰しもが不安と孤独を感じる設定をストーリーと映像に活かしていたと言えるでしょう。
こういった単純で根源的且つ本能的な恐怖を描く事は、実は容易ではないと思います。

やっぱり基本は大切ですね。

ただ、中盤以降登場人物が増えるにしたがってこの恐怖感や孤独が薄まってしまったのは残念でした。
どうせなら最後まで徹底して一人きりの方がより怖い作品になったと思いますね。
犯人が何故「そう」なったのかを明確にしていない点に関しては賛否両論ありそうですが、僕はあれくらいで丁度良かったと思います。
一から十まで説明してしまうと「分からない」という怖さが半減してしまいますからね。


フランカ・ポテンテは結構好きな女優さんなのですが、その恐怖演技は「アナトミー」で既に実証済み。
この作品でも見えない存在に怯える主人公を好演しています。

ただ、今回の役柄は結構嫌な感じの女性なのであまり感情移入は出来ませんでした。
あと、ケバい化粧はあまり似合わないなと。
化粧が落ちてきてからの方が断然かわいかったです。

とにかく今後も頑張って欲しい女優さんですね。

思いのほか正統派なホラー映画なので、ホラー好きにはお薦め出来ると思います。
ただ、結構グロいシーン(あまり直接的ではないですが)もあるのでそういうのが苦手な人は見ない方が良いでしょうね。

この監督の次回作も見てみたいなと思わせる作品でした。


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コメント

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  2. リリー says:

    やっほぉ~☆
    やっと観れたよぉ~{ルンルン}
    なかなか面白かったぁ~ってか映像が結構好みだったよぉ
    あの殺人鬼、目が可愛すぎてなんか憎めなかったなぁ
    ラストは可哀想とまで思ちゃったw

    それにしてもむこうの地下鉄の駅ってメチャメチャひろいねぇ~閉じ込められたらマジ怖い。。。{汗}

  3. sin says:

    どうも~

    TB&コメントありがとうございます♪
    映像良いですよねぇ。
    あの独特の雰囲気はかなり好みでした。
    目は確かに可愛かったかも(笑)
    最初はそれが逆に不気味でしたけどね。

    地下鉄に閉じ込められるのは僕も絶対勘弁です(苦笑)

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