星になった少年

日本で初めて像使いとなった実在の人物、坂本哲夢の半生を描いたドラマ。
主演は「誰も知らない」の柳楽優弥。
共演に、常盤貴子、高橋克実、蒼井優、倍賞美津子、武田鉄矢など。
監督はTVドラマ「ギフト」「きらきらひかる」などの河毛俊作。
音楽は坂本龍一。

劇場で何度もトレーラーを観て、「絶対泣くやろなぁ」と思ってたのですが全く泣けず。
実話なのでストーリーがどうこう言うつもりはありませんが、映画としては全然良いと思えませんでした。
分かりやすく言うと、テレビの「開局○○周年記念ドラマ」みたいな感じとでも言えばいいんでしょうか。
起伏もあまりないし、色々と端折り過ぎなのか展開も急で心理面での掘り下げもあまりに浅すぎ。
結局どこを一番見せたいのかよく分かりませんでした。

作品のせいか、柳楽優弥からも「誰も知らない」の時のような輝きは感じられず、気負いのない良い意味で普通っぽい演技をしてるなぁくらいの印象しか残りませんでした。
他のキャストも良かったのは常盤貴子くらい。
ほんと良い女優さんになりましたよね。
でもやっぱり常盤貴子はこういうドラマ系よりもコメディ路線の方が合ってる気がします。
あの独特の間の取り方は阿部寛と近いセンスを感じます。


個人的に一番引っ掛かったのは、動物を見世物にする事への批判と弁解を作品内で描きながら、実際にこの作品を作る上で同じ事をしているという矛盾。
武田鉄也が登場した劇中の映画(?)の撮影シーンと同じような事が、この作品の製作過程でもあったんだろうなと思うと素直にこの作品を楽しむ事が出来ませんでした。
基本的に僕はペットであれ何であれ「動物を飼う」という事自体があまり好きじゃない(動物は好きです)ので、特にそう感じたのかも知れませんが。

結局一番印象に残ったのは坂本龍一が手掛けたスコアでしたね。
劇場で予告編が流れ出した頃は確か違う曲が使われてましたが、このテーマ曲は劇中のタイの壮大な風景と見事に溶け合っていました。
あと、この曲でカルロス・ヌニェスがリードをプレイしてるのは知らなかったのでクレジットを見た時はちょっと感激したり。

やっぱりガイタ(ガリシア地方のバグパイプ)の音は良いですねぇ。
そういえば、カルロス・ヌニェスは確か「海を飛ぶ夢」のサントラも手掛けてましたね。
早く見ないと。

久々に劇場で観て損したなと感じた作品でした。


Similar Posts

コメント

  1. 星になった少年(2回目)

    ヒューマン=ブラック・ボックス -映画のご紹介(31) 星になった少年

    星になった少年を観た。

    『誰も知らない』でカンヌをうならせた期待の新人柳楽優弥君の新作。

    ストーリー(公式ホームページより)
     猫、ポニー、牛、ロバ、…

    何回観ても(2回目だけど)泣けるなぁ~. 今週で公開終了なので取り急ぎ2回目観…

  2. ここ says:

    そういう映画だったんですか。
    先日タイで象に乗ったばかりなので、ちょっと興味があったのですが、複雑ですね。DVDになったら見たいと思います。

    一緒に象に乗った像好きの友人は、象と象使いの人を目の当たりにして、「いまさら『星になった少年』の人たちの気持ちがわかる気がする」と言ってました。
    というわけで、sinさんも今度、象に乗ってみてください(笑)

  3. sin says:

    久しぶり~、タイはどうでしたか??
    と言うか、タイ・メタルは?(笑)

    「星になった少年」はかなりタイで撮影したみたいね。
    日本の場面でもタイで撮影したりしてるらしいし。
    話自体は悪くないし興味があるんやったら見てみたら良いと思う。

    象いいよねぇ。
    シンガポールのナイトサファリで暗闇の中の象見たんやけど、ミステリアスやったわ。
    じゃあ目指すは「象になった少年」やな。

  4. minami says:

    カルロス・ヌニェスって前に聴かせてもらったことあったっけ?バグパイプ奏者やっけ?

  5. sin says:

    >minami
    そうそう。
    「アモーレス・リーヴレス」やったかな、アルバム名。
    知らん間に有名になってたみたい(笑)
    「ガイタ」っていうガリシア地方のバグパイプ奏者やね。

  6. ここ says:

    タイ・メタルはわかりませんでした…。
    ホテルで時間があったときに、東南アジアのMTVみたいなのをテレビで見てみたんですけど、しっとりしたバラードばかりでしたね。
    またタイの友達に訊いてみます(笑)

  7. sin says:

    やっぱりねぇ、シンガポールでも探したんやけどかなりアンダーグラウンドでしかないらしくて見つけられへんかったわ。

    >またタイの友達に訊いてみます
    あらぬ誤解を受けるかもよ(笑)

  8. TOMCAT says:

    そうなんだ・・
    ペンギンもいまいちでしたよねぇ・・・

    千葉はこの象園があるから、映画館も結構力入れてずいぶん前から宣伝してましたよ。
    それこそ、巨大な象のぬいぐるみの前で写真撮るカップルも居るぐらいでしたけど・・・

    映画そろそろ良いのが出てきますね。
    ヒッチハイクガイドも楽しかったし、Sin Cityもなかなかの映像美だったし。
    楽しみがたっぷりですね。
    ヒッチハイクはもう公開してますねぇ・・

    なんだかBe Coolは見にいけそうも無いので、DVDにします(笑)

  9. sin says:

    ペンギンって「皇帝ペンギン」ですか?
    あれってアメリカでは会話シーンなくてモーガン・フリーマンのナレーションに変わってるんですよね?
    個人的にはどちらかというとそっちが見たいです。

    「銀河ヒッチハイクガイド」も「シン・シティ」もも見られたんですか??
    どっちもシンガポールへ行く飛行機の中でやってたんですけど字幕がなかったのでパスしちゃいました…。
    「シン・シティ」は劇場のスクリーンであの世界観を味わいたいなぁと思ってます♪

  10. TOMCAT says:

    ふえぇ・・・
    モーガンフリーマンのナレーションデスかぁ?!!

    欲しい・・!!!

    SinCityは見に行きますわ。大画面で見たい(笑)

  11. sin says:

    そうみたいですよ。
    それでアメリカではヒットしたとか。
    アメリカではドキュメンタリー的な作りの方がウケるみたいですね。
    買ったら感想聞かせて下さい(笑)
    日本版にも入ってればいいんですけどねぇ。

    >大画面で見たい(笑)
    参りました(笑)

コメントの受付は終了しました。