スカーレット・レター

愛の地獄に堕ちていく男の悲劇をミステリアスに描いたサスペンス。
主演は「八月のクリスマス」「カル」のハン・ソッキュと、「ブラザーフッド」「永遠の片想い」のイ・ウンジュ。
共演に「女は男の未来だ」のソン・ヒョンア、「REC【レック】」「オーバー・ザ・レインボー」のオム・ジウォンなど。
監督は「Interview/インタビュー」のピョン・ヒョク。

前半はありきたりなサスペンスの雰囲気。

ところが後半から一転、その凄まじいテンションに一気に引き込まれ、ラストまで一瞬たりとも目が離せませんでした。
この凄まじいテンションは明らかにハン・ソッキュとイ・ウンジュによるもの。
特にクライマックスの車中での二人の演技には恐ろしさすら感じるほどでした。

あれほどの壮絶な演技はそうそう見られるものではありません。

ストーリー的にも前半のどこかもどかしいミステリアスさと、クライマックスの畳み掛けるような展開、そしてラストに明かされる真実への落差のつけ方が見事でしたね。

あのオチはちょっと予想出来ませんでした。

イ・ウンジュの遺作となったこの作品。

この作品での体当たりの演技が原因で自殺したのではないかとされていますが、この作品を見る限り、僕にはそうは思えませんでした。
確かにこれまでとはかなり違う役柄ですし、彼女にとって非常に大きな挑戦だったと思います。

しかし、この作品の中での彼女はこれまでの作品同様、見る者の目を惹き付けずにはおかない存在でした。

そのどこか寂しげな瞳と儚げな美しさ。

むしろ彼女の魅力が最も発揮された作品だったように思います。

改めてご冥福をお祈りします。


Similar Posts