スクール・オブ・ロック

51xhdzsh37l.jpgバンドをクビになった男がひょんなことからエリート小学校の教員となり、管理教育に漬かりきった生徒たちに“ロックの精神”をたたき込む痛快ロックンロール・コメディ。

出演:ジャック・ブラック、ジョーン・キューザック、マイク・ホワイト、サラ・シルヴァーマンほか
音楽:クレイグ・ウェドレン
脚本:マイク・ホワイト
監督:リチャード・リンクレイター


映画館で観て、レンタルで借りて見て、DVDで買って見て、それでもやっぱり最高だと思える傑作。

ロックを映画として、デフォルメはありつつもここまで大衆に分かる形で表現した事だけでも素晴らしいのに、この作品は子供たちからの視点だけではなく、大人の視点からも生きる上での苦悩や後悔、そして夢や希望といった人生そのものを、正直に、そしてユーモラスに描いています。
そこにまず拍手を贈りたい。
ストーリーやキャラクターそのものの掘り下げはそれ程深くないんですが、それも当然。
だってシリアス・ドラマじゃないですから。

だからこそ、決してロック好きじゃないと楽しめない作品ではなく、ロックを全く知らなくても楽しめる作品に仕上がっています。
その上で、子供が見ても、大人が見ても楽しめる事請け合い。
案外この映画をきっかけにロックに目覚めたりして。
それ程リチャード・リンクレイターの演出のバランス感覚は見事です。

しかし、何よりもこの映画がここまでの作品に仕上がった最大の要因は、怪優ジャック・ブラックの文字通りの熱演!
これに尽きます。
体中から“ロック・フェロモン”を暑苦しいほどに撒き散らすそのキレっぷりの何と美しいことか。
ロック好きにはたまらない小ネタ(一部マニアック過ぎなものもあり)を随所に盛り込みつつ、ロック馬鹿かくあるべしという主人公デューイを嬉々として異様なテンションで演じています。
どこまでが演技なのかは分かりませんけど…。
ジャック・ブラックはこの作品以外でも相当インパクトのあるキャラクターを多数演じていますが、代表作は間違いなくこの作品でしょう。
親友マイク・ホワイトとの白黒コンビだからこそ出来たキャラクターだと思います。

ロック好きは必見、これから息子や娘にロックを仕込みたい親も必見。
将来、「スクール・オブ・ロックを見たその日からロック一筋で生きてきました!」みたいなミュージシャンが現れると良いな。
そういった意味も含めて、「スクール・オブ・メタル」や「スクール・オブ・プログレ」も観たい。


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