亡国のイージス

福井晴敏の同名ベストセラー小説を映画化した海洋サスペンス・アクション。
出演は真田広之、寺尾聰、佐藤浩市、中井貴一、勝地涼、チェ・ミンソ、吉田栄作、谷原章介、豊原功補、安藤政信、岸部一徳、原田美枝子、原田芳雄など。
監督は「KT」「この世の外へ クラブ進駐軍」の阪本順治。

同じ福井晴敏原作の「ローレライ」で酷い目に遭ったのでかなり見るのを躊躇ったのですが、仕事に大きく関わってくるので仕方なく見る事に。
ところが、全く期待しなかった事が功を奏したのか、「ローレライ」の数倍面白かったです。
あくまで「ローレライ」と比べて、ですけど。

原作は勿論未読。
要は北朝鮮の工作員が自衛官たちを唆してクーデターを起こさせ、それを阻止する為に孤立無援の中一人主人公が戦うという、日本版「沈黙の戦艦」や日本版「ダイ・ハード」と言えるストーリー。
そう言えば、邦画ではこの手の作品ってあんまりありませんね。

それもあってか結構新鮮に感じました。

そして、アクションをあまり前面に押し出さず、あくまでドラマ部分に焦点を絞ったのも正解だったと思います。
主要キャストの熟練の演技と存在感もあって、なかなか見応えがありました。
ただ、冒頭の原作を未読の観客を置き去りにする展開(最後の方でやっと繋がる)や、あまりに説明不足な人物描写は頂けませんでしたね。
原作とどこまで同じで、どこまで違うのかは分かりませんが、見終わっても疑問が幾つも残ってしまいました。

まぁ原作は大作らしいのである程度は仕方ないとは思いますが。
それにしても、クライマックス直前までは結構良いテンポで進んでたのに、クライマックスに差し掛かった瞬間から急激にB級アクション並みにダメダメになったのは何でなんでしょう?

あまりにダメ過ぎて笑ってしまいました。


この作品は海上自衛隊が史上初めて全面協力した作品らしいですが、それによって映像に本物らしさが出たのは良いものの、「亡国」「自衛隊」「専守防衛」などこの作品の重要なテーマである部分は意図的に曖昧にされてしまっていたように思います。
現実の日本と同じように。

やはりこういったテーマを扱う以上、スタンスはハッキリさせてもらいたいですね。

それが無理なら潔く娯楽大作に徹するべき。
某国のように「戦争万歳!」「軍隊最高!」映画になってないだけまだマシなのかなぁ。


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コメント

  1. Extremelife says:

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