キング・コング(1933)

説明不要のSFモンスター・パニック映画の金字塔。
出演は「テキサス無宿」「肉の蝋人形」のフェイ・レイ、「猟奇島」「コングの復讐」のロバート・アームストロング、「モヒカン族の最後」「グリーン・ベレー」のブルース・キャボットなど。
監督は「ポンペイ最後の日」「アパッチ砦」のメリアン・C・クーパーと「猟奇島」「ポンペイ最後の日」のアーネスト・B・シュードサック。

あまりにも有名過ぎるせいで未見の作品って案外あるもんですが、このオリジナル版「キング・コング」も僕にとってはそんな作品の一つ。

ただ、全く見た事がないわけではなく、記憶の片隅に幾つかの断片的なシーンはありました。
一体いつどこで見たんでしょう。
勿論この作品を見ようと思ったのはピーター・ジャクソン版を観て、その素晴らしさに感動したからなのですが、ピーター・ジャクソンが長年抱き続けた情熱の理由を知るには十分な、やはり名作と呼ばれるに相応しい作品でした。

このオリジナル版が公開されたのは何と1933年。
今から73年も前です。

1933年と言うと、ヒトラーがドイツ首相に就任したり、ルーズベルトがニューディール政策を始動したり、日本が国際連盟を脱退した年。
第二次世界大戦勃発よりも以前です。


当然映像はモノクロですし、CGなんかはあるはずもなく、巨大なキング・コングや恐竜などの映像は全て特撮で、ウィリス・オブライエンによるストップモーション・アニメによって撮影されています。

その為、ピーター・ジャクソン版の映像と比べると見劣りしますし、スピード感や迫力には欠けるのも事実。

しかし、モノクロの粗い映像、キング・コングの生き生きとした表情や凶暴な暴れっぷり、そしてそれを具現化したスタッフの試行錯誤が透けて見える作品に漂う気迫が、何とも言えない不気味さを醸し出していました。
単純に、70年以上も前によくこれだけの作品を作ったなぁと感心しましたね。
決してこの作品を作り上げる事は容易ではなかったはずです。

それを成し得たのはスタッフ、キャストの情熱と努力、そして豊かな想像力だったんでしょうね。

細かなストーリーやキャラクターの相違点はありますが、このオリジナル版を見れば如何にピーター・ジャクソンがオリジナルを愛し、そして忠実にリメイクしたかが分かるはずです。


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コメント

  1. SWJPBO says:

    こんばんは。いやー来ましたね!オリジナルのレビューが。

    sin さんの仰る通り、言葉にし難き空気がこの作品には滲み出ていますよね。まさにスタッフの心血の匂いなのだと思います。時代感と設定が相俟って怪しさ満点ですしね。出来るだけ多くの方に触れて頂きたい作品です。

    って年末だか年始にTVで流れたんですっけ??

  2. sin says:

    どうもこんばんは~
    お待たせしました(苦笑)
    ほんと独特の空気感がこの作品にはありますね。
    PJ版が出る時にセットで出ないかなぁと期待してるんですが(笑)

    年末年始に放送してたんですか??
    駄作と言われる「コングの復讐」がちょっと見てみたいんですけどね。

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