親切なクムジャさん

無実の罪で服役した一人の女性の壮絶な復讐を描いた、「復讐者に憐れみを」「オールド・ボーイ」に続く”復讐三部作”完結編。
主演は「JSA」「宮廷女官チャングムの誓い」のイ・ヨンエ。
共演に、「酔画仙」「オールド・ボーイ」のチェ・ミンシク、「オールド・ボーイ」「甘い人生」のオ・ダルス、「ラブストーリー」「オールド・ボーイ」のキム・ビョンオク 、「美しい夜、残酷な朝」「オールド・ボーイ」のカン・ヘジョン、「オールド・ボーイ」「美しき野獣」のユ・ジテ、「殺人の追憶」「復讐者に憐れみを」のソン・ガンホ、「復讐者に憐れみを」「マイ・ブラザー」のシン・ハギュン など。
監督は「復讐者に憐れみを」「オールド・ボーイ」のパク・チャヌク。

女性が主人公というのもあるのかも知れませんが、オープニングに象徴されるように、強烈な復讐譚であるにも関わらず随所に美しさを感じ取れる作品でした。

と同時に、およそ救いというものと無縁の人間の闇を抉り取った衝撃的な前2作と比べると、一番見易い作品だとも感じました。
それは決して表現そのものがソフトになったというわけではなく、前2作に比べると展開がスピーディで起伏に富んでいて、尚且つラストにほんの僅かな希望が残されるという理由から。
過去最多と思われる登場人物の多さも決してマイナスにはなっておらず、逆にクムジャさんのキャラクターや復讐に至る用意周到ぶりを際立たせています。

ある意味ではこの作品が最もエンタテインメント性を備えているのかも知れません。
しかし、今回は復讐する側が主人公である為、復讐に至る動機や計画、そしてその行動と心理がより生々しく描かれていて、時折ぞっとする程の怖ろしさを感じました。



イ・ヨンエの演技の上手さは「JSA」などの作品で証明済みですが、この作品での演技には鬼気迫るものを感じましたね。
台詞こそ少ないですが、言葉ではなく表情で多くを語っていました。

パク・チャヌクの作品の登場人物はどれも個性豊かで魅力的ですが、それは彼らが皆人間臭いからだと思います。
清濁併せ持つ人間臭さを優れた役者が時に繊細に、時に大胆に演じる。

それが復讐という決して救いのない行為を、より悲しく美しく見せるのでしょう。

ソン・ガンホやチェ・ミンシク、ユ・ジテ、シン・ハギュンら前2作に出演していた俳優たちの出演も、この”復讐三部作”の完結編に華を添えていました。
出演してる事を知らなかったのでこれは嬉しい驚きでしたね。

ストーリーも前2作を総括するかのような内容なので、単に豪華キャストを揃えたというよりは、むしろこの三部作を完結させるのに必要なキャスティングだったのだと思います。

これは絶対に「復讐者に憐れみを」と「オールド・ボーイ」を見てから鑑賞すべき作品ですね。


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コメント

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