リンダ リンダ リンダ

文化祭での本番を3日後に控え、即席バンドでブルーハーツをコピーすることになった女子高生4人組の姿を描いた青春ドラマ。
出演は、「ほえる犬は噛まない」「復讐者に憐れみを」のペ・ドゥナ、「バトル・ロワイアル」「最終兵器彼女」の前田亜季、「ローレライ」「大停電の夜に」の香椎由宇、 Base Ball Bearの関根史織など。
監督は「ばかのハコ船」「リアリズムの宿」の山下敦弘。

ブルーハーツの名曲を女子高生の即席バンドが演奏する。
その設定が既に良いです。
中学、高校時代の初心者バンドが必ずコピーしたのが、このブルーハーツ。
あとはXとかBOOWYとか。
僕も勿論やりました。
大学時代にも友人たちと”ブルハ15曲20分メドレー”とかライヴでやったり(笑)

ブルーハーツの曲って基本的なコード進行が多くて、リズムもあまり複雑じゃない。
要するに簡単なんです。
だから、この作品で即席バンドがブルーハーツを選ぶのも非常にリアルで説得力があります。

そして、その設定だけではなく、この作品には日常のリアルさが貫かれています。
下駄箱、廊下、放課後の教室、文化祭前の慌しさ。
決してドラマティックな展開があるわけではなく、そこにあるのはどこにでもある女子高生たちの日常。
ラストの体育館でのライヴも決して満員総立ちにはしていません。
出演者たちの演技も演技臭さを極力排除した飾らないもので、それがこの作品のリアルさを更に際立たせていました。
山下敦弘の他の作品は見た事ないんですが、この人良いセンスしてますね。


ペ・ドゥナは作品毎に色んな表情を見せてくれますが、この作品でも良い演技をしていました。
笑いを一手に引き受けたあのとぼけたキャラも良いし、韓国人である彼女がブルーハーツの歌詞を一語一語大切に歌う事で、よりブルーハーツの曲が際立って聞こえました。

バンドメンバー中唯一役者ではない関根史織もある意味目立ってました。

ハッキリ言って地味な存在の彼女ですが、これがそこそこ知名度のある女優だったらこの作品は台無しになっていたでしょう。
甲本ヒロトの弟である甲本雅裕が出演してるのもニクい演出も嬉しかったし、湯川潮音のソプラノにも驚かされたしで、キャスティングも絶妙でしたね。

それにしてもラモーンズとピエール瀧には笑った。

唯一残念だったのは、最後のライヴ・シーンで曲をフル演奏してなかった事。
演奏もそこまで酷くなかったし、全部演奏してもダレなかったと思うんだけどなぁ。
更に言うならあれだけ練習してた「僕の右手」をやらないのはどうかと。

ともあれ、音楽に目覚めた頃を思い出させてくれる佳作でした。


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コメント

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    とも思ったのですが、やはり彼女達に罪はありませんでした。

    かなりいいですよ、この映画。

     “日本のカウリスマキ”とまで評価される山下敦弘監督。アイドル系女優までも脱力系ギャグに浸らせる・・・

  2. リリー says:

    これさぁ~はじめめちゃめちゃダラダラモード全開だったから失敗しちゃったかと思ったんだけど、やっぱブルハかかると一気に盛り上がるよねぇ~!
    ジッタリンジンも・・・かなり懐かしいw
    やっぱバンドとかやってるとまた観る目が違って面白いよね^^
    ヒロトの弟も出てたし満足!
    それしてもあのソプラノ子も上手かったけどもう1人の人もメチャメチャうまかったねぇ~ちょっとAIぽい^^

  3. sin says:

    ダラダラモードは結構意図的な感じでしたよね。
    リアルな女子高生の日常を上手く描いていたと思います♪
    でも、この作品で描かれてる感覚はバンド経験者じゃないと分からないかも(笑)

  4. タカタカ says:

    はじめまして。
    流れ流れてこちらに辿り着きました。
    ボクは、高校生の時ハードロックに目覚めてバンドをはじめ
    大学生の時、ブルーハーツがデビューしました。
    あの頃は、難しいことやってないのにセンスええなぁ、なんて
    エラそうなことを思ってましたが、今聴くと歌詞が心に響きます。
    TBさせてもらいました。ではっ!

  5. sin says:

    はじめまして、TBありがとうございました!
    僕も中学、高校とよくブルハはコピーしてましたよ。
    今聴いても魅力的に聴こえるのは凄い事ですよね。
    また遊びに来てください。

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