ウォーク・ザ・ライン

ボブ・ディランをはじめ数多くのミュージシャンに多大な影響を与えたカントリー・ミュージックの伝説、ジョニー・キャッシュの波乱に満ちた半生を映画化したヒューマン・ドラマ。
主演は「ヴィレッジ」「炎のメモリアル」のホアキン・フェニックスと「アメリカン・サイコ」「キューティ・ブロンド」のリース・ウィザースプーン。
共演に「アイドルとデートする方法」「モナリザ・スマイル」のジニファー・グッドウィン、「ダイ・ハード2」「ターミネーター2」のロバート・パトリックなど。
監督は「17歳のカルテ」「アイデンティティー」のジェームズ・マンゴールド。

アカデミー賞にノミネートされたのと、音楽ものの作品という事で観に行ったわけですが、思っていた以上に淡々とした、ストレートな伝記ものでした。
決して予告編の印象ほどジューン・カーターとの”ドラマティックなラヴ・ストーリー”的作品ではなく、「Ray/レイ」と同じように、ジョニー・キャッシュの半生を丁寧に描いている作品です。
別に”ドラマティックなラヴ・ストーリー”を期待して観たわけではないので構わないんですけど、ラヴストーリーを前面に押し出した宣伝はちょっとどうなのかなぁと思ってしまいましたね。
決して悪い作品ではなく、むしろ良い作品だと思いますが、不遇な生い立ち→下積み→栄光→ドラッグ→挫折→再起というこの手の伝記ものは結構あるので、どこかで見たような印象をどうしても頭の隅から拭う事が出来ませんでした。


ただ、吹替なしで歌も歌ったホアキン・フェニックスとリース・ウィザースプーンの演技は素晴らしいの一言。
ホアキン・フェニックスはジョニー・キャッシュと同じく兄を亡くしてる事もあってか、かなり役に入り込んでいて、まさに熱演でした。
歌も予想以上に上手くてますます良い俳優になったなぁと嬉しくなってしまいましたね。
リース・ウィザースプーンはどうしても「キューティ・ブロンド」のイメージが強かったんですが、この作品で一気に印象が変わりました。
この作品での高い評価を受けて、現在ギャラが一気にアップし、ジュリア・ロバーツを抜いたとか。

アカデミー主演女優賞の受賞も十分納得です。
ロバート・パトリックは最初彼だと気付かない程老けててちょっとショックでしたね…。

この作品で最も印象に残ったのは、ジョニー・キャッシュが自分のレコードを録音してもらう為に町のスタジオでオーディションを受けるシーン。

「事故に遭って残された時間はあと5分しかない。その時お前は何を歌う?そういう歌を歌え」

ありきたりな曲を歌うジョニー・キャッシュにプロデューサーが言った言葉です。
音楽にしろ何にしろ本物の表現というのは結局のところそういう事。
自分が本当に表現したいものは何なのか。
自己の内面を見つめ、とことん追い込んで、絶望の先にあるものこそが真実。


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コメント

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    (演技4/演出3/脚本3/撮影3/音響3/音楽4/美術3/衣装3/配役4/魅力3/テンポ3/合計36)

    『評論』
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