スウェーデン出身のメロディアス・プログレ・ハードの旗手A.C.Tのデビュー・アルバム。
BEATLESやQUEEN、IT BITES、、NEW ENGLAND、JELLYFISHなどの影響を色濃く受けたポップ・フィーリング溢れる爽やかなメロディと、捻くれたアレンジ・センスの融合が素晴らしく、何度聴いても新鮮に響く独自の世界観を生み出しています。
時折顔を覗かせるプログレ・メタル的なアンサンブルもあくまでメロディを引き立てる為のアレンジの一つでしかなく、実はかなりテクニカルにも関わらず難解に聞こえない耳障りの良さはその為。
特に煌びやかなキーボード・サウンドやリズムの多彩さはA.C.Tサウンドの大きな個性の一つで、ロックの枠組みに囚われないその変幻自在のアレンジ・センスには驚きを隠せません。
また、Thomas Erlandsson(Dr)によるイマジネーションを刺激する歌詞もA.C.Tの世界観に奥行きを与えています。
どこかノスタルジックな情景を想起させるオープニング・チューン”Abandoned World”、Ola Andersson(Gu)とJerry Sahlin(Key)のリード・プレイが絶妙に絡み合う”The Wandering”、次々と表情を変える万華鏡のような”Waltz With Mother Nature”、QUEENの影響が色濃いシャッフル・ナンバー”Cat Eyes”、7つの小曲が連なったドラマティックな組曲”Personalities (The Long One)”など、聴き所満載の力作です。
>実はかなりテクニカルにも関わらず難解に聞こえない耳障りの良さ
まさにその通りですね。
彼らのサウンドは広い意味ではROCKなんだろうけど、それ以上の心地よさと感動があります。
日本ではまだまだ過小評価のようですが、こういう良質な音楽ほど広く知られるよう切に願います。
>日本ではまだまだ過小評価のようですが、こういう良質な音楽ほど広く知られるよう切に願います。
ほんとそうなんですよねぇ。
QUEENファンがいっぱいいるんだからもっとウケると思うんですけどねぇ。
これまで以上に布教活動に力を入れていきます。