A.C.Tの世界観を形作る大きな要素の一つである哲学的な歌詞を手掛けてきたThomas Erlandsson(Dr)の脱退という困難を乗り越え発表された2003年発表の3rdアルバムにして、「奇妙な住人達が住むアパート」を舞台にした初のコンセプト・アルバム。
メロディアスでドラマティックでプログレ風味という方向性は不変ながら、キャッチーさには更に拍車が掛かり、最早A.C.T以外の誰にも作り得ないと断言出来るそのサウンドは圧巻の一言。
Thomas Erlandssonに代わり新たに加入したThomas Lejonの、ANDROMEDAでも発揮されていた手数の多いテクニカルなドラミングに影響されてか、ややプログレ・メタル的なサウンドへとシフトした感もありますが、あくまでメロディ第一というデビュー当時からの姿勢は貫かれています。
「ポップでキャッチーな歌メロ+変幻自在のアレンジ+テクニカルなプレイ」というA.C.Tスタイルが完全に確立された作品と言えるでしょう。
前2作に比べ音の密度が濃くなっているのもこの作品の特徴の一つで、良い意味で重さが増した分ヘヴィなパートとメロウなパートの対比がより明確になり、楽曲の持つ個性がダイレクトに伝わってきます。
美しい”Intro”に導かれて始まる軽快で明朗なオープニング・チューン”Wailings From A Building”、QUEEN+プログレ・メタルな”Torn By A Phrase Garden”、何処か悲しげで叙情的な旋律が胸を打つ”Ted’s Ballad Attic”、小曲ながらインパクト大のインスト・ナンバー”Dance Of Mr Gumble”、ヘヴィでドラマティックな”Manipulator”、Ola Andersson(Gt)のプレイにSTEVE MORSEやDREAM THEATERからの影響が窺える”A Loaded Situation Surveying Room”と、文字通り”Intro”から”Outro”まで一切の無駄がないアルバム単位で聴くべき作品です。
現時点での最高傑作。
ブログかっこよくなってる!
じゃあA.C.TとTangentと交換!
これは2003年リリースされた全CD作品の中でもトップクラスの出来だと思います。 これほどへヴィネスとポップさがバランス良く配分されたアルバムも珍しいのでは?
特に「Mr.Landlord」のキャッチーさと場面展開の絶妙さは幅広いファンを獲得できる名曲だと思います。
これほどの完成度を誇るA.C.Tがなぜポピュラーにならないのか!? レコード会社はもっと真剣に考えるべきだ。
>八木君、おっと、もみぢくん(笑)
了解!
じゃあ明日待ってます。
>DJロマネスクさん
ほんとそうですよね。
メタル色はあまり無いのでもっとリスナーの耳に届けば知名度も上がると思うんですけど…。
もっと布教します!
A.C.TのCD、ここ数日記事を読んでいたら聴きたくてしょうがなくなってしまいました。
明日ディスクヘブンに行ってきます。最初にまず1枚買うとしたらどれがいいでしょうか?
こんばんは♪
見事に僕の術中に…(笑)
これで後はAmazonへ飛んで1クリックしてもらえれば最高!
なんですがヘヴンに行くんですね…。
いえいえ、ヘヴンには潰れてもらっては困るのでそちらでお買い上げ下さい。
最初に買うなら2nd「Imaginary Day」かこの3rd「Last Epic」がオススメです。
まぁどれを買ってもハズレはないので安心して下さい。