綴り字のシーズン

スペリング・コンテストをモチーフに家族崩壊の危機と再生への希望を描いたヒューマン・ドラマ。
主演は「シカゴ」「運命の女」のリチャード・ギア。
共演に「存在の耐えられない軽さ」「ショコラ」のジュリエット・ビノシュ、これが長編初出演となるフローラ・クロス、アンソニー・ミンゲラの息子マックス・ミンゲラ、「ブルークラッシュ」「ワンダーランド」のケイト・ボスワースなど。
監督は「ディープ・エンド」のスコット・マクギーとデヴィッド・シーゲル。

思っていたような内容とはかなり違って、様々な宗教の観念なんかを取り入れた珍しいタイプの作品でした。
捉え所の無いようなもどかしい流れが生み出す不思議な雰囲気は良かったんですが、最後までそのままだったのは残念でしたね。
せめて最後のスペリング・コンテストで、それまでの伏線が収束するような結末があれば良かったんですけど、結局捉え所のないまま。
それも含めてこの作品の持つ雰囲気は嫌いじゃないんですけどね。
ありがちなハリウッドの作品とはかなり違っていて、むしろヨーロッパ映画に近い雰囲気を持つ作品でした。

確かに文字や言葉の持つ力、そこに込められた歴史なんかは非常に興味深い題材で、作品の中で語られる内容にも惹きつけられました。
ただ、想像力を刺激する部分はあるものの、やはりどこか中途半端な感は否めず、その為に現実味が薄くなってしまっていましたね。
文字がその言葉そのものにイメージ化していくヴィジュアルは良かったです。



そんな中、ほぼ主人公と言ってよいくらいの存在感を放っていたフローラ・クロスの演技がかなり良かったです。
とてもこれが長編初出演とは思えません。
これからの成長が楽しみな子役ですね。
これだけでも見た価値はあったかも。


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コメント

  1. 『綴り字のシーズン』・劇場

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