史上最強の“武器商人”と呼ばれた一人の男の実像をシニカルなタッチで描いた社会派ドラマ。
主演は「シティ・オブ・エンジェル」「ナショナル・トレジャー」のニコラス・ケイジ。
共演に「ビフォア・サンセット」「テイキング・ライブス」のイーサン・ホーク、「リクルート」「アイ,ロボット」のブリジット・モイナハン、「レクイエム・フォー・ドリーム」「アレキサンダー」のジャレッド・レト、「ロード・オブ・ザ・リング」「デイ・アフター・トゥモロー」のイアン・ホルム、「ハッピー・フューネラル」「プライドと偏見」のドナルド・サザーランドなど。
監督は「ガタカ」「シモーヌ」のアンドリュー・ニコル。
「ミュンヘン」「シリアナ」など、現在の世界情勢に大きく関連した社会派作品が、最近は有名な監督、俳優たちによって幾つも作られていますが、この「ロード・オブ・ウォー」もそんな作品の一つ。
あまり期待していなかったのですが、銃弾の一生をワンシーン・ワンカットで見せる衝撃的なオープニングを見ただけで、この作品がただのエンタテインメント作品ではないという事を思い知らされました。
台詞や音楽など全編に笑いが散りばめられている為、表面的には決して重苦しい作品にはなっていませんが、この作品が突きつけてくる世界の現実の重みは凄まじいものがあります。
そう、その笑いさえも怖く感じるほどに。
作品冒頭でも語られますが、現在、世界には約5億5千丁の銃があり、それは12人に1丁の計算になります。
何故こんなにも世界には銃が溢れているのか?
答えは簡単。
儲かるからです。
以下は2004年の世界の軍事費トップ10。
1位 アメリカ合衆国 3991億ドル(全世界の軍事費の43%)
2位 ロシア 652億ドル
3位 中国 560億ドル
4位 イギリス 490億ドル
5位 日本 450億ドル
6位 フランス 400億ドル
7位 ドイツ 297億ドル
8位 サウジアラビア 193億ドル
9位 インド 191億ドル
10位 イタリア 175億ドル
現在、世界の軍事費は1兆ドルを超え、兵器製造などに関わる軍事企業のトップ100社の総売上は世界の最貧61ヶ国のGDP(国内総生産)の合計に匹敵します。
いかに武器が、戦争が金になるか。
そして、それがどれほど断ち切り難いものであるかまでをこの作品は見事に描いています。
ニコラス・ケイジは相変わらずちょっと胡散臭い雰囲気が役柄に合っていましたね。
ただ、家族に対しての父親という面が強く出てしまっていて良い人に見えすぎたので、もうちょっと悪の部分を出した方が良かったんじゃないかなと思いました。
あとは30 SECONDS TO MARSでも活躍するジャレッド・レトの演技が光っていましたね。
「アレキサンダー」でも強い印象を残していましたが、この作品でも繊細な目の演技で重要な役柄を見事に演じていました。
ニコラス・ケイジと兄弟というのは流石に無理がありましたけど、今後も演技と音楽、両方の活動が楽しみな俳優です。
この作品を見て何を感じるかも大切ですが、それ以上に大切なのはどう行動するかという事。
決してこれは他人事ではありません。
武器商人の光と闇とさらなる闇 「ロード・オブ・ウォー 史上最…
見落とされてる作品のような気がするんですがこれ・・・すごい、面白かったですよ!!!!!!!!…
弾丸[タマ]の数だけ、札束[カネ]が舞う???。
ソビエト連邦崩壊前のウクライナに生まれ、家族とともに少年期にアメリカに渡ったユーリー・オルロフ。
さるおです。 『LORD OF WAR/ロード・オブ・ウォー』を観たよ。 監督は『GATTACA/ガタカ』『THE TRUMAN SHOW/トゥルーマン・ショー』『S1M0NE/シモーヌ』のアンドリュー・ニコル(Andrew Niccol)。 出演は、製作にも名を連ねるニコラス・ケイジ(Nicolas Cage)と、『ALEXAND…
A+ 面白い
A ↑
A-
B+
B 普通
B-
C+
C ↓
C- つまらない
『評価』
A-
(演技4/演出4/脚本4/撮影4/音響4/音楽3/美術3/衣装2/配役4/魅力4/テンポ4/合計40)
『評論』
実話?
監督 アンドリュー・ニコル 主演 ニコラス・ケイジ 2005年 アメリカ映画 122分 ドラマ 採点★★★ “民主主義VS社会主義”という建前も冷戦の終結と同時に意味を成さなくなる。大儀を失った現代では、“圧制から人々を救う”という見え透いた嘘で戦争を続ける大国。そ…
story
史上最強の“武器商人”と呼ばれた一人の男の実像をシニカルなタッチで描いたニコラス・ケイジ主演のアクション・エンタテインメント。監督は「ガタカ」「シモーヌ」のアンドリュー・ニコル。共演に「トレー?
ナイチンゲールが白衣の天使なら、 ユーリ・オルロフはスーツを着た死神ってとこですか? 自分がどっちに多く武器を売るかでその戦争の勝敗すら もしかしたら支配してしまうわけですし・・・。 前に書いたbooksのレビューはこちら。 →「ロード・オブ・ウォー 至上最強の武..
製作年度 2005年
製作国 アメリカ
上映時間 122分
監督 アンドリュー・ニコル
脚本 アンドリュー・ニコル
音楽 アントニオ・ピント
出演 ニコラス・ケイジ 、イーサン・ホーク 、ブリジット・モイナハン 、
ジャレッド・レトー 、イアン・ホルム
(all…
製作年度 2005年
製作国 アメリカ
上映時間 122分
監督 アンドリュー・ニコル
脚本 アンドリュー・ニコル
音楽 アントニオ・ピント
出演 ニコラス・ケイジ 、イーサン・ホーク 、ブリジット・モイナハン 、
ジャレッド・レトー 、イアン・ホルム
(all…
【映画的カリスマ指数】★★★★☆
生と死の狭間をビジネスする究極リーマン
ニコラス・ケイジ苦手な俳優さんなんですが(笑)なぜか、意外に猫がはまる映画にも
出演してたりするんですよね、、、
新年、初の映画は『ロード・オブ・ウォー』になりました。
でもねーー、なんで隣の県のいつもの越境先でさえ、18スクリーンあるのに
1日に2回し…
2006年1本目の劇場鑑賞映画。
戦争物は余り得意じゃないけど・・・
この映画は武器商人の話らしいし・・・
今のニコラス・ケイジじゃ、シリアスな戦争物は作らないだろーーし。
実際にあった話を映画化したという、武器商人のお話。
悪いことがはびこる世の中、でもそれで儲かる人がいるっていうのも事実。最近話題になっているマンション問題を思い出しちゃいました。スケールは違いますが「人が死のうが生きようが私には関係ありませぇ~ん!」…
GyaOのネット試写会に応募したら、実施できなくなったとかで、お詫びの劇場招待券が届いた。こんなお詫びなら大歓迎だ。札幌シネマフロンティアで鑑賞。
“Lord of War” 2005年アメリカ監督)アンドリュー・ニコル出演)ニコラス・ケイジ イーサン・ホーク ジャレッド・レト ブリジット・モイナハン イアン・ホルム満足度)★★★★ (満点は★5つです)有楽座にて 幼少時にウクライナからアメリカに一家で移民した…
★本日の金言豆★
USSR AK47:製作者ミカエル・カラシニコフの名をとって”カラシニコフ”とも呼ばれる、アメリカのM16、ドイツのG3とあわせて3大突撃銃と並び称される銃。シンプルな構?
プライドと偏見
サイエンスホールにて「ロード・オブ・ウォー」試写会。 ニコラス・ケイジが演じる主人公の“武器商人ユーリー・オルロフ”は、実在する武器商人たちを徹底的にリサーチして作り上げられた人物で、実話に基づいたストーリーである事と、監督、脚本がアンドリュー・ニコル…
「ロード・オブ・ウォー」
-史上最強の武器商人と呼ばれた男-
評価 ★★★★☆
『あらすじ』
ソビエト連邦時代のウクライナで生まれたユーリー・オルロフ(ニコラス・ケイジ)。幼少期に両親、弟
と共にユダヤ系と民族を偽り、アメリカ合衆国に移住…
無数の弾丸の上を歩いてたニコちゃんが、突然振り向く。
「今、世界には5億5千丁の銃がある。
ざっと12人に1丁の計算だ。残る課題は1人1丁の世界」
ジュードロウをこの世に知らしめ、(たぶん)ユマサーマンとイーサンホークを出逢わせてしまった(…
邦題:ロード・オブ・ウォー 原題:Lord of War 監督:アンドリュー・ニ
アンドリューニコル監督にイーサンホークとニコラスケイジが共演!!この作品は絶対につぼにはまると思い事前情報一切なしで楽しみに見に行きました。
「史上最大の武器商人の物語」そのタイトルだけを知りながら。
今までのアンドリューニコルの作品を見てファンだ…
「ロード・オブ・ウォー」 よみうりホールで鑑賞
日本人に全くなじみのない武器商人のお話。文化の違いというか、映画を見ているだけで日本人の私たちには知らない世界が多いです。この前の「明るい離婚計画」でも『離婚通達人』などというお仕事は全然知らないですも…
「ランボーが使ってた銃をくれ!」「1、2、3・・・どれ?」「1しか観てない」「じゃ、M60だ。それ」
評価:75点{/fuki_osusume/}
ロード・オブ・ウォー 史上最強の武器商人と呼ばれた男
「武器商人」をニコラス・ケイジが演じるという予備知識しかなかったのですが、かなり社会派で、しかも面白い映画になっています。
適度にノンフィクションなので、実際に起こっ…
TBありがとうございますm(_ _)m
アメリカ本国では、この映画はだいぶ煙たがられたらしいですが
そーいった反応があるからこそ、こーゆー映画を作る「意義」が産
まれると感じます。
「金が儲かる銃を売る」とゆーことは、「金が儲かるなら人命も奪
う」とゆーなんろもおぞましい警鐘がこの映画によって発せられて
いると。
こんにちは、TBありがとうございました!
こういうピリッとしていて同時にエンタテインメントとしても面白い作品、ありそうでなかなか無いですよね。
現代の世界がどういう風に成り立っているのか、大袈裟に言えばそういうことも考えさせられてしまう印象深い作品でした。
>たましょくさん
こちらこそありがとうございます。
かなり煙たがられたようですねぇ。
アメリカ資本じゃないらしいですし。
こういった作品はどんどん作ってもらいたいです。
決して無駄ではないと思うので…。
>Kenさん
こちらこそありがとうございます。
確かに珍しいタイプの作品ですよね。
アンドリュー・ニコルはかなり要チェックの監督です。
TBありがとうございます。
とても面白いつくりの映画で、劇場で観られたことに感謝(笑)
上映館が限られていたのが残念でした。
こちらこそありがとうございます。
オープニングからして他の作品とは違っていましたよね。
これは劇場で観たかったです。
羨ましい…。