Dizzy Mizz Lizzy/DIZZY MIZZ LIZZY

ディジー・ミズ・リジー
天才TIM CHRISTENSEN(Vo、Gu)率いるデンマーク出身のトリオ、DIZZY MIZZ LIZZYが1994年に発表したデビュー・アルバム。

THE BEATLESからの影響を感じさせるキャッチーなメロディ、トリオならではのソリッドなグルーヴ、予測不可能なリズム・パターン、楽器の鳴りをダイレクトに封じ込めた暖かみのあるサウンド、その全てが有機的に機能し、普遍的でありながらも誰にも似ていないオリジナルなサウンドを生み出しています。
一切の余分な音を省いたオーソドックス且つシンプルこの上ないスタイルにも関わらず、最後まで一瞬足りとも飽きる事がない要因が、その何処か哀愁を帯びたメロディの持つ抗い難い魅力にある事は明らかで、絶妙なポイントで聴き手の裏をかきつつ、しかしそれが必然であると納得せざるを得ないメロディ・センスはまさに天性のもの。
特に叙情的なメロディとリフとダイナミックな躍動感が絡み合う”Glory”、胸が張り裂けんばかりの切なさで歌われる”Silverflame”の2曲はアルバム随一の充実度を誇る必聴の名曲で、「これを聴いて何も感じない人が一体この世の中にいるのか!?」と思ってしまう程、彼らの持つ魅力を最大限に発揮した楽曲と言えます。
これが当時若干20歳だった若者たちが作り上げた作品とは…。


時に叫ぶように、時に囁くように、迸る感情を理性で抑制しているかのTIM CHRISTENSENの歌声と、驚異的なトーンとダイナミクスで紡がれる繊細なギター・ワークはまさに驚異的。
そのメロディ・センスや歌唱に比べ、この表現力という意味において恐ろしくテクニカルなギター・ワークが過小評価されているのが僕には信じられません。
また、Martin Nielsen(Ba)とSøren Friis(Dr)の強靭なリズム隊による緩急自在のグルーヴ感も、このDIZZY MIZZ LIZZYに欠かせない大きな要素で、オープニングを飾る”Waterline”を始め、”Barbedwired Baby’s Dream”、”67 Seas In Your Eyes”、”Wishing Well”などほぼ全ての楽曲において、そのシンプルでいて独創的なリズムが鮮やかな彩りを加え、彼らのサウンドをより鮮烈に印象付けている事は間違いありません。

僅か2枚のアルバムを遺して解散してしまったバンドの紛れも無い最高傑作。


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コメント

  1. おでんち says:

    ホントいいっスよね~DML・・・

  2. sin says:

    おっ、ここにもDMLファンが!
    おでんちさんも好きだったんですねぇ。
    いやぁ、ほんと聴く度に良いなと思います。

    TIMにソロでいいから来日して貰いたいんですけどねぇ。

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