スタンドアップ

全米で最初に集団セクハラ訴訟に勝訴した実在の女性をモデルにした感動ドラマ。
主演は「モンスター」「イーオン・フラックス」のシャーリーズ・セロン。
共演に「ファーゴ」「デブラ・ウィンガーを探して」のフランシス・マクドーマンド、「アイランド」「フライトプラン」のショーン・ビーン、「ザ・コア」「ディック&ジェーン/復讐は最高!」のリチャード・ジェンキンス、「S.W.A.T.」「サラ、いつわりの祈り」のジェレミー・レナー、「ボーン・スプレマシー」「Mr.&Mrs. スミス」のミシェル・モナハン、「ザ・リバー」「イン・ザ・ベッドルーム」のシシー・スペイセクなど。
監督は「クジラの島の少女」のニキ・カーロ。

これは評価が高いのも十分に頷ける見事な作品でした。
セクハラ問題云々よりも一人の人間の誇りと、それを守る為に戦い、自立していく姿が様々な事に通じる普遍的なものとして非常に力強く、しかし極めて現実的に描かれています。
これがただ単にセクハラ訴訟のみを描いている作品だったら、ここまで心を動かされる事はなかったでしょう。
男とか女とか、そういう性差を超えた部分こそが重要であり、どんな時代、どんな場所でも存在する強者と弱者の関係と、そこから立ち上がる勇気をこの作品はセクハラ訴訟というテーマで見事に表現していました。


誰にも言えない過去を抱え、自らの誇りの為に、家族の為に、友の為に、何度も何度も挫けそうになりながらも立ち上がり、必死に闘うシャーリーズ・セロンの熱演も素晴らしく、「モンスター」で見せたのとはまた違った執念めいたものを感じました。
特別好きな女優さんではありませんが、ここ数作で急に存在感が増してきた気がしますね。
そして、フランシス・マクドーマンド、ショーン・ビーン、リチャード・ジェンキンスなどの脇役陣のベテランらしい深みのある演技もリアルな人物像を作り上げ、作品に奥行きを与えていました。
やっぱりショーン・ビーンは良いですね。
良い役も悪役も違和感なく演じられる俳優は素敵。
フランシス・マクドーマンドがニコ・マクブレインにしか見えなかったのは秘密にしておきます。
あと、原題より邦題の方が良いというのもなかなか珍しいですね(原題は「North Country」)。

一人の人間としての「自立」とは、本当に「生きる」という事は何なのか。
心に深く訴えかけてくる社会派ドラマの秀作です。


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コメント

  1. TOMCAT says:

    こんにちわ~
    こちらではお久しぶりです。

    えっと、そう、ノースカントリーにいきなり変わる前はクラスアクションだったんですよ。集団訴訟ってやけに堅いなぁって思ってたら、ノースカントリー。
    そう、北の保守的なところでも強調したかったのかもしれません。

    スタンドアップにもノースカントリーにも違和感持ってるわたしって・・困りますねぇ・・でも最近のSean Beanの出演作の中では一番良かった・・いやよい役だと思ってます。

    Cole Williams君が出てたんですよね。作曲家のポールウィリアムスの息子さん。
    弱虫のBobby Sharpの若い頃役で出てました。以前Gay Filmに出てて、可愛い子だったんですけど・・・(笑)
    検索するまでポールの息子さんだとは知りませんでした・・

  2. sin says:

    どうも~お久しぶりです(笑)

    >ノースカントリーにいきなり変わる前はクラスアクションだったんですよ
    そうだったんですか、知りませんでした。
    北の保守的なところを強調、ってのは何となく分かりますね。
    厳しい環境だというのをタイトルに持ってきたんでしょうね。
    でも、作品のテーマを考えると邦題の「スタンドアップ」は直球で良かったと思います。

    ショーン・ビーンほんと良かったですね。
    久々に良い役で見た気が(笑)
    やっぱり魅力的な俳優ですよね。
    TOMCATさんが惚れるのも分かります。

    コール・ウィリアムスですか。
    Gay Filmで知ってるあたりがTOMCATさんらしい(笑)

  3. スタンドアップ

    シャーリーズ・セロン主演。
    どうも、炭鉱労働者の話らしく、寒いところで過酷な・・・みたい。

    スタンドアップ 特別版シャーリーズ・セロン (2006/06/02)ワーナー・ホーム・ビデオ この商品の詳細を見る

    ぷち情報
    2006年1月14日 劇場公開
    監督 ニキ・カーロ
    出演 シャーリーズ・セロン 、フランシス・マ

     
     
    評価:★8点(満点10点)
    監督:ニキ・カーロ
    主演:シャーリズ・セロン フランシス・マクドーマンド ショーン・ビーン
    2005年 124min

    子供を連れて故郷に帰ってきたジョージー(シャーリズ・
    セロン)。
    ジョージーは子供たち…

    今日は某テレビ局で当選した『スタンドアップ』の試写会に行ってきた。 《私のお気に入り度:★★★★★》

    『スタンドアップ』公式サイト 制作年度/国;’05/米 ジャンル;ヒューマン               配給;WB  上映時間;124分 R-15 監督;ニキ・カーロ 出演;シャーリーズ・セロン/フランシス・マクドーマンド/ウディ・ハレルソン/ショーン・ビーン観賞劇場:…

    【映画的カリスマ指数】★★★★★

     あたしはうつむかない。一人でも立ち上がる。

     

     

    第337回

    ★★★★(劇場)

    (核心に触れる文面あるので、ご注意あそばせ)

     かつてアメリカに「ピンクレディー」と呼ばれる女性たちがいた。

     正確には今でもその「通称」を変えて存在するのだが、彼女たちは男女雇用機会均等法がもたらした歪のような存…

    私なんか、と何度も思った。お前なんかと、と何度も言われた。
    それでも、立ち上がってみようと思った。
    CAST:シャーリーズ・セロン/フランシス・マクドーマンド/シシー・スペイセク/ウディ・ハレルソン/ショーン・ビーン 他
    ■アメリカ産 124分

    いや?またシャー…

    社長のタコオヤジを後ろからハンマーで殴りたくなった。
    もちろん、炭坑現場の幼稚で下品な男どもも、、、。

    またまた2005年度アカデミー賞最有力作品の登場☆
    そして、真実のドラマ。

    最近のシャーリーズセロンは、ただのキレイなだけの役はやらず、
    「モンスター」に…

    監督 ニキ・カーロ 主演 シャーリーズ・セロン 2005年 アメリカ映画 124分 ドラマ 採点★★★ キレイゴトの大嫌いなたおです。綺麗事ばかり言う人に限って、平気で嘘を付いて人を裏切るし。解決策が“臭いモノに蓋”で終了なんて、もってのほかで。でも、綺麗な人は大好…

    映画館にて「スタンドアップ」★★★★★

    ストーリー: 離婚して故郷の北ミネソタに帰って来たジョージー(シャーリズ・セロン)は2人の子供を抱え給料の高い鉄鉱山で働くことを決心する。しかし、その職場には想像を絶するような男性社員からの嫌がらせが待ち受けていた…

    評価:85点{/fuki_love/}

    スタンドアップ

    中々すごい映画でした。

    ストーリーは、実話を元にした、鉱山で働く女性へのセクハラの話なんですが、これがすごい。

    ストーリーにはなんのひねりもありません、というか、

    「ひねりなど不要!!」

    って感じの、セクハラ…

     悪○じゃないショーン○ー○が○ても○かった。フランシス○ク○ーマン○もオスカー助演女優賞ノミニーがかなり○○だ!

  4. ミチ says:

    こんにちは♪
    久しぶりにショーンの良い人役を見ました。
    やればできるじゃん(笑)
    いい人役を見ると悪役も見たくなるという、ファン心理は勝手なものです。

  5. mig says:

    sinさんこんにちはー☆

    なかなか良い作品でしたね{うさぎ}
    シャーリーズ自身の暗い過去(お父さんとのこと)
    がこういうシリアスな作品に出演する糧
    になってるとインタビューで語ってるのをみましたよ☆
    「イーオンフラックス」よりもこっちのシャーリーズの方が好き(笑

  6. sin says:

    >ミチさん
    久々の善人役でしたよね(笑)
    確かに「次は悪役を見たい!」って思っちゃいます。

    >migさん
    シャーリーズ・セロンの過去はそれこそ映画に出来そうなくらい壮絶ですよね。
    「イーオンフラックス」は見てないんですが、倖田來未以上の露出度にちょっと引き気味です…。

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