誰もが明るい未来を信じていた昭和30年代の東京下町を舞台に、個性豊かな人々が織りなす心温まる人間模様を綴った西岸良平の人気コミック「三丁目の夕日」を映画化した人情ドラマ。
出演は、吉岡秀隆、堤真一、小雪、堀北真希、三浦友和、もたいまさこ、薬師丸ひろ子、須賀健太、小清水一揮、マギー、温水洋一、小日向文世、木村祐一、ピエール瀧など。
監督は「ジュブナイル」「Returner リターナー」の山崎貴。
劇場では興収32億円の大ヒット、日本アカデミー賞の12冠をはじめ、数々の映画賞を総なめにしたこの作品。
劇場公開時の予告編を見てもさっぱり観たいと思わなかったんですが、ここまで誰も彼もが絶賛してると見てみたくなるもの。
大した期待もせず見てみました。
ほのぼのした雰囲気は心地良いし、登場人物もそれなりに人間味あるし、何より最近の邦画にしては珍しくCGの使い方で失敗してません。
リアル・タイムでこの時代を生きてきた人は郷愁を感じるかも知れません。
でも、感じたのはそれだけでした。
全く感動せず。
当時の良い部分だけにスポットを当てて、ありきたりなエピソードが幾つか語られていくだけです。
これがもっと明確にファンタジーとして描かれていたら楽しめたかも知れませんが、中途半端にリアルさを出してるのでかなり違和感を感じてしまいました。
ようするに「昔は貧しくて不便だったけど、今よりずっと精神的に豊かだった。あの頃は良かったなぁ…。それに比べて今は…。」と過去を美化して懐かしむ為に作られた作品なんでしょう。
ノスタルジックな作品は基本的に好きなんですけど、この作品にはそれ以上の何かを感じる事は出来ませんでした。
確かに当時の方が人と人との触れ合いはあったでしょう。
それが大切だという事も理解出来ます。
でも、当時の人々がその時代に満足していなかったから、より物質的な豊かさを求めたから現在の日本があるのです(現在の物質主義的社会が良いか悪いかはさておき)。
当時は貧しさの為に餓死したりする人もいたでしょう。
しかし、現在ではまずそんな事はありません。
多くの人が自分の趣味を持てるほど余裕のある、当時に比べれば遥かに生きやすい時代だと思います。
そういった事を踏まえた上でこの作品が作られているとは思えませんでした。
「ゆとり教育」を推進したのに、その結果学力が落ちると今度は「学力低下が問題だ」と叫ぶ最近の学校教育やNHKの「プロジェクトX」に近いものを感じましたね。
ちょっと違うか。
まぁこういう人もいるって事で…。
あんまりやったか・・・w;
3丁目の夕日はどうしてもビッグコミックのマンガのイメージが強くて…^^;
おんなじ監督やったっけかな?スタッフ?
で「花田少年史」の実写映画公開みたいやけど、こっちは観てみたい。
この映画・・・
おれは大好きです(^^;)
>へるすけ
うん、残念ながら…。
でも、厳しい書き方してるけど悪い映画ではないと思うよ。
みんなが絶賛するのも理解は出来るし。
ただ俺には合わんかったなぁ。
>みっちゃん
原作読んでないけど絵が無理やった(笑)
「花田少年史」の方がはっきりファンタジーにしてあるし良いかもね。
>かみーゆさん
すいません(苦笑)
あまりに感動しなかったもんで、自分の人間性を疑ってしまいました…。
私の周りでこの映画見た人は、こぞって大泣きしたそうだ。ほとんどが40代以上。そう、自分に投影して見ているんだろうね。映画の出演者に自分を投影させるのは誰でもあるけど、この場合は自分の想い出を投影しているんだと思う。だから、ぼじおっちーなんかの若い世代には、投影する想い出が違うから客観的視点になるんだろうね。若い人がみんなそうだとは限らないけど。
私は建設中の東京タワーがインパクトあったな。あ、まんまとはまっているのか?
ちなみにまだ作品は観ていないんだけど。
どうもです♪
40代以上だけじゃなく、若者も感動して絶賛してるようですよ。
リアルタイム世代は郷愁を、知らない世代は「こういう時代があったんだ」と新鮮に感じてるんでしょうね。
建設中の東京タワーで時間の流れを表現してるのは良かったですよ。
感想聞きたいのでぜひぜひ見てみて下さい~
ALWAYS 三丁目の夕日
2005年 133分 監督 山崎貴
出演者 吉岡秀隆、堤真一、小雪、薬師丸ひろ子、堀北真希、もたいまさこ、三浦友和
東京タワーが着工された昭和33年、東京の下町の夕日町三丁目。
短気だが家族思いの父が営む自動車修理工場・鈴木オートに集団就職で青…