十二人の怒れる男

法廷劇の代名詞と言えるアメリカ映画史に輝く傑作ドラマ。
出演は「荒野の決闘」「黄昏」のヘンリー・フォンダ、「追跡者」「エクソシスト」のリー・J・コッブ、「渇いた太陽」「奴らを高く吊るせ!」のエド・ベグリー、「ティファニーで朝食を」「サブウェイ・パニック」のマーティン・バルサム、「トラ・トラ・トラ!」「 スーパーマンII/冒険篇」のE・G・マーシャル、「酒とバラの日々」「パニック・イン・スタジアム」のジャック・クラグマン、「素晴らしき男」「おかしな二人」のジョン・フィードラーなど。
監督は「狼たちの午後」「ファミリー・ビジネス」のシドニー・ルメット。

TVドラマ版「デッド・ゾーン」で、主人公ジョニーが陪審員の1人に選ばれ、有罪が決定的だった被告の無実を超能力で証明していくという、設定がまんま「十二人の怒れる男」なエピソードがあったので、ついつい本家本元を借りてきてしまいました。
この作品を初めて見たのは恐らく中学生の時の授業だったように思います。
その後、高校か大学の時に1度見て、今回はそれ以来、恐らく8~10年ぶり。
本当に久々に見ましたけど、やはり傑作というものは何度見ても飽きないものですね。

密室劇であり会話劇であるこの作品は、優れた脚本と優れたキャスト、そして優れたスタッフによって作られる映画のお手本のようなもの。
オープニングから数分間続く長回しや、事件についての議論から事件の全貌のみならず登場人物の性格をも露わにしていく演出など、シンプルでありながらも丹念に練られた構成と展開には唸らされる事しきり。
白黒だろうと、音楽が殆ど無かろうと全く気になりません。

なぜ1人だけ無罪を主張するのか?

ではなく、

なぜ11人は有罪を主張するのか?

一見確実に思える有罪も、視点を変えれば違って見えてくる。
それこそがこの作品の肝です。
人間の持つ先入観や偏見といった弱さや脆さ、そしてそれを乗り越えられる強さを、年齢も人種も性格も何もかも違う初対面の12人が会話によって理解し合い、行動に移していく。
本当に深い作品だと思います。

未見の人には是非見てもらいたい永遠の名作ですね。


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コメント

  1. 揺れ名人 says:

    この映画、10年ほど前に会社の研修で教えてもらって観ました。
    書いておられるように深い映画ですね。ほとんどひとつの部屋の中だけのシーンで特撮もアクションも何もないのに、スリリングです。
    この映画の日本人版(?)三谷幸喜の「12人の優しい日本人」も面白かったですね。日本でも取り入れられる陪審員制度(正式名称は忘れました)の行く末を見るようです。

  2. sin says:

    はじめまして♪
    Fourfingerのベースの方ですよね?
    どうぞ宜しくお願いします。

    会社の研修でも使われてましたか。
    ディベートを学ぶにも良い題材ですもんね。
    「12人の優しい日本人」もまた近々見直そうと思っています。

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