ハイテンション

女子大生のヒロインが友人の家で惨劇に遭遇、殺人鬼によってさらわれた友人を救出するため決死の戦いを挑む様子を描いたフランス産スプラッター・ホラー。
主演は「スパニッシュ・アパートメント」「ぼくセザール 10歳半 1m39cm」のセシル・ドゥ・フランス。
共演に「フィフス・エレメント」のマイウェン、「カルネ」「ジェヴォーダンの獣」のフィリップ・ナオン、フランク・カルフン、アンドレイ・フィンティ、ワーナ・ペリーアなど。
監督は「サランドラ」のリメイクを手掛ける事で話題のフランスの新鋭アレクサンドル・アジャ。

これは確かにハイテンション…。
思っていた以上にシリアスなスプラッターで、ラストまで途切れる事のない緊張感はかなりのもの。
特に友人宅に殺人鬼が侵入してからの件は、近年のホラー映画だけでなく、スリラーとしても素晴らしい出来映えです。

作品全体に漂う観客への配慮を排除したかの無情で非情なざらついた空気感は、否が応にも「悪魔のいけにえ」を想い起こさせますが、この件では圧倒的な暴力の象徴である殺人鬼に見つからぬよう息を押し殺し、悲鳴一つも上げる事の出来ないヒロインの決して緩む事のない緊張感、恐怖感、死を間近に感じるほどの無力感を痛いほどに観客は体感させられます。
この中盤が圧倒的な存在感を放っていたので、それ以降はややテンションが下がってしまいましたが、それでも凡百のホラーと比べると十分過ぎるクオリティ。
個人的には殺人鬼とのカー・チェイスで何故かMUSEの”New Born”が流れ出してから更にテンションが上がってしまいました(笑)

賛否両論分かれそうなラストは、可もなく不可もなくといった感じ。
伏線自体は張っているものの、やや無理のある展開だけに、敢えてあのラストにしなくても良かったように思います。

あれで全部辻褄も合えば凄い作品になってたでしょうね。

全体を見れば、一つ一つのパーツはありきたり。
真新しさはどこにもありません。
しかし、この作品は既存のパーツを限界まで追求した、ある意味極端なまでに何かに拘った70~80年代のホラー的空気を醸し出している最近では珍しい作品だと思います。

ほんとにR-15でいいの?ってほどのグロ描写満載(これでもカットされてるらしい)なので、あまり万人には奨められない作品ですね(苦笑)
エンド・クレジットの短さにも注目。


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コメント

  1. もう誰にも邪魔させない

    ハイテンション Haute tension
    2003年  仏  アレクサンドル・アジャ 監督セシル・ドゥ・フランス  マイウェン  フィリップ・ナオン  フランク・カルフン  アンドレイ・フィンティ
    良いんだケドなぁ、、、 いぁもう、終盤までハイテンシ…

    久々にスプラッター観ました。あ、「SAW3」も、ですね。「ハイテンション」です。 子大生のマリーは、親友アレックスと人

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     『ハイテンション』観てローテンション・・・

     

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  2. カエル says:

    ァアレエェェックスウゥゥ!!!!!

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