グエムル -漢江の怪物-

謎の巨大生物に娘をさらわれた一家が、政府の理解を得られぬまま独力で怪物に立ち向かう姿を描き、韓国で興行記録を次々と塗り替える大ヒットを記録した異色のモンスター・パニック大作。
出演は「JSA」「親切なクムジャさん」のソン・ガンホ、「火山高」「クライング・フィスト」のピョン・ヒボン、「菊花の香り ~世界でいちばん愛されたひと~」「初恋のアルバム ~人魚姫のいた島~」のパク・ヘイル、「復讐者に憐れみを」「リンダ リンダ リンダ」のペ・ドゥナ、「心ふるわせて」のコ・アソン、「春が来れば」「大統領の理髪師」のイ・ジェウンなど。
監督・原案・脚本は「ほえる犬は噛まない」「殺人の追憶」のポン・ジュノ。

劇場公開時から観に行きたかった作品だったんですが、結局観に行けず。
リリースされるのを心待ちにしていました。
期待に胸を高鳴らせ見始めたんですが、いきなり劇場に観に行かなかった事を後悔しましたね。
モンスターパニックの定石を易々と打ち崩す圧巻のオープニング。
最初の20分だけでこの作品が傑作だと確信しました。
それほどにこのオープニングの素晴らしさは最近の作品の中でも群を抜いています。
劇場でならこれだけに2000円払っても構いません。

そんなオープニング・シークエンスのインパクトだけに終わらないのがこの作品の凄さ。
ハリウッドでは絶対に有り得ない社会の底辺にいるダメ親父とその家族が幼い娘を救う為に立ち上がるという設定。
欧米のそれとは一線を画すグエムルのクリーチャーデザイン。
そして、一筋縄ではいかない深いエンディング。
“韓流”の一言では決して片付けられない現在の韓国映画界の凄さを改めて見せつけられました。
キャストの演技も素晴らしく、恐ろしい程のダメ親父っぷりを見せる名優ソン・ガンホや、アーチェリーを武器に戦うぺ・ドゥナなど、主人公である家族たちの奮闘と、そこで徐々に修復されていく家族の絆に何度目頭が熱くなったことか。
絶妙なタイミングで挿入される笑いと悲しみ、人間の力強さと無力さのギャップをサラリと全く気負わずに描いてしまうポン・ジュノはやはりタダモノではありません。

モンスター・パニック好きのみならず、全映画ファン必見の傑作!


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