今日は久々に映画のはしご!
「グラン・トリノ」と「スラムドッグ$ミリオネア」観てきました。
まず最初に観たのは「グラン・トリノ」。
“クリント・イーストウッド最後の出演作”なんて言われてますけど、とんでもない。
確かに監督としての手腕も最高。
でも、これはイーストウッド主演だったからこそ出来た作品だと思います。
あんな偏屈爺さんをこれ程魅力的に演じられる俳優は他にいません。
愛すべき悪態の一つ一つがコワルスキー(「バニシング・ポイント」?)というキャラクターに次々と深みを与え、それがまたラストへの伏線にもなっているという巧みさ。
無駄な演出を省くことで更にそれを際立たせる老獪さ。
終始唸らされっぱなし。
人種や宗教、血を超えて結ばれる絆は「ミリオンダラー・ベイビー」と通じるものがありますが、この「グラン・トリノ」ではよりダイレクトにそれが描かれています。
だからこそあのラストなんですよね。
80歳を目前にしてなお切れ味を増し続けるイーストウッドの映画人としての凄み、「映画ってのはこうやって作るんだよ」というメッセージが聞こえて来るような気がしました。
まだまだ引退してもらっちゃ困ります。
そして、10分のインターバルを挟んでアカデミー賞8部門受賞の「スラムドッグ$ミリオネア」。
最初の10分で傑作だと確信しました。
「グラン・トリノ」とは対照的に、ダニー・ボイルらしいスピード感溢れるカメラ・ワークによって次々と描かれるスラムの日常。
スクリーンから匂いまで滲み出てきそうな圧倒的な”生”のエネルギー。
ハリウッドでは絶対作れない作品です。
そして、フラッシュバックによって過去と現在が交錯し展開していくストーリーの編み方がまた巧い。
根幹となるストーリーそのものは目新しいわけじゃないにも関わらず、ドラマとサスペンス、ラヴ・ストーリーの絡め方が絶妙の匙加減。
勿論、インドが舞台だからこそ成立する作品ですが、不幸の中で幸福を見つける過酷な現実を描きながらも、一大エンタテインメントに仕上げた事が凄い。
これはアカデミー賞受賞して当然でしょう。
まさにダニー・ボイルの集大成。
2本とも絶対に外れじゃないとは思ってたんですけど、まさかこんな立て続けに傑作を観る事になるとは…。
どちらも必見です!
すごいどうでも良いねんけど、自分でレビュー書いた時に「フレームワーク」って書いて何かおかしいなー?って思っててん。……職業病?
うん、そう、カメラワークがめっちゃいいよね。
スラムを空撮してる画の見せ方とか、上手いなー、ってニヤニヤしちゃったよ。
あと携帯鳴ってるとことか、先は読めるのに妙にドキドキした。
グラン・トリノ未チェックやったけど良さそうやね。観にいくわぁ。
フレームワークはワイフレ書き過ぎじゃない?(笑)
ラストの問題も良いよね。
普通なら電話かけてあっさりいってしまいそうなところを外してきてたのが上手いと思ったわ。
「グラン・トリノ」は是非観に行って。
この作品でイーストウッド萌えの女性ファンが増えると思う(笑)
うわ~~~っ!!
その二つともマジで観たいんですよねぇ!!!
特に【グラン・トリノ】。あのイーストウッドがヤバカッコいい♪
【スラムドッグ$ミリオネア】の方は真相が気になる。。。
あの予告の台詞の所為で気になって気になって…あぁ観に行きたい。。
どっちもめっちゃオススメやで〜
あんまり人多くなかったけど(笑)
でもエンドロールで席立つ人が異様に少なかったわ。