オールド・ボーイ

newdvd.jpg2004年度カンヌ国際映画祭で「華氏911」のパルムドールに次ぐグランプリを獲得し、タランティーノから「本当はオールド・ボーイにパルムドールをあげたかった」とまで言わせた作品。
原作は土屋ガロン&嶺岸信明。

出演:チェ・ミンシク、ユ・ジテ、カン・ヘジョン、チ・デハンほか
音楽:イ・ジス、チェ・スンヨン、シム・ヒョンジュン
脚本:パク・チャヌク
監督:パク・チャヌク


「凄い映画を見た」ではなく、「凄い映画を見てしまった」というのが見終わった後の正直な感想です。
その衝撃は体からなかなか抜けてくれず、全く寝付けなかったほど。
こんな作品は一生に何本かしか出会えません。

正直、タランティーノが絶賛したというのと、“ノンストップ・ヴァイオレンス・アクション!”の謳い文句にそこまで期待はしていませんでした。
ところが物語が進むにつれて、その巧みな脚本とチェ・ミンシクの恐ろしい演技力にぐいぐいと引き込まれ、2時間がアッと言う間に過ぎ去ってしまいました。
実際のところヴァイオレンス色はそれほどでもなく、サスペンスとドラマの要素が非常に強い作品ですがあまり気軽には見ない方が良いでしょう。
作品全体から発散されるパワフルなエネルギーに圧倒され、疲れる事請け合いです。

主人公オ・デスを演じるチェ・ミンシクの演技力は、韓国を飛び出して間違いなく世界レベルと言えます。
ハリウッド版リメイクで彼の演技を超える事は出来ないと思います。
それほどまでにこの作品でのチェ・ミンシクの演技には凄まじいものがあります。。
まるで自らの命を削るかのような、“演技”という一言では片付けてはいけないとさえ思わせる、まさに迫真の演技。
ユ・ジテやカン・ヘジョンの演技も十分素晴らしいものですが、このチェ・ミンシクの前では霞んでしまっています。

ストーリーや演技だけでなく映像も文句なしで、センスあるカメラワークが物語と観客を近づけ、遠ざけ、非常に重要な役割を果たしてました。
特にクライマックスの回想シーンでのカメラワークは絶品。
現代的な手法を使いつつも、決して新しく感じさせない絶妙なバランス感覚には何度も驚かされました。

ストーリーについてはネタバレになってしまうので書きません。
この作品は事前情報なしに見る事をオススメします。
一切の無駄を削ぎ落としたストーリーと張り巡らされた伏線が複雑に絡み合いながら、見る者を壮絶な結末へと誘ってくれます。

愛と憎しみ、そして復讐。
生きる目的とは何なのか。

必見の傑作です。


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